金尾政紀

J-GLOBALへ         更新日: 17/11/06 14:41
 
アバター
研究者氏名
金尾政紀
 
カナオ マサキ
URL
https://researchmap.jp/read0211630/
所属
情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設
部署
極域環境データサイエンスセンター
職名
准教授
学位
理学博士(京都大学)
その他の所属
国立極地研究所総合研究大学院大学

プロフィール

活動状況: 極域の表層環境変動の解明、特に大気-海洋-雪氷-固体地球システムにおける多圏融合物理現象の解析を、地震学・固体地球物理学的手法を用いて国際共同研究を主体に進めている。またデータサイエンスに関連した国際連携・共同利用・出版事業に携わり、極域科学の研究・教育・広報活動へ貢献している。Polar Data Journalの編集幹事(Executive Editor)。

研究課題: 極域で長期間に渡り蓄積された地震学的情報(走時、波形、震源、メカニズム、等)をはじめ、地球物理学的諸データを用いて、現在のグローバルな環境変動による固体地球の物理的相互作用、また地球史の観点から大陸成長過程のテクトニクスを解明する。具体的内容は、(1)現在の固体地球表層部の環境変動、特に極域の温暖化に関連した氷床・海氷・海洋の消長に伴う固体地球の振動特性・地震氷震活動のモニタリング、(2)両極域の地殻~上部マントルの不均質構造やダイナミクスと超大陸の形成・分裂過程、(3)極域(高緯度帯)という窓からみた、地球深部(下部マントル~中心核)の不均質構造とダイナミクス、等に焦点をあてて行う。さらに(4)極域という環境下・遠隔地における観測技術・データ通信・データアーカイブ手法の基礎研究を行い、共用に資する学術データベースを構築すると共に、(5)極域の遠隔地データをインテルサット等の衛星回線を用いて、大地震や津波等のリアルタイム防災へ貢献する、(6)解析の基礎となる現地データ取得と共同解析推進のため、両極域での国際共同研究を積極的に推進する。

極域観測歴: (1)南極域:第33次南極地域観測隊(越冬隊)(1991.11-1993.03)、第38次南極地域観測隊(越冬隊)(1996.11-1998.03)、アメリカ隊(夏隊、マクマード・南極点・AGAPキャンプ・ドームF基地)(2008.12-2009.01,2009.12-2010.01)、第54次南極地域観測隊(夏隊)(2012.11-2013.03)、韓国隊(夏隊、ジャンボゴ基地)(2015.11-12)、第58次南極地域観測隊(夏隊)(2016.11-2017.03)(2)北極域:北極域大気-海水-海洋システムの研究(ノルウェ-・スバールバル)(1994.2)、ロシア・シベリア~極東域での広帯域地震計による国際共同観測 (2003-2005, ロシア科学アカデミーとの共同)、グリーンランドの氷河地震モニタリング国際共同研究計画(GLISN, 2011.06-2016.08)、(3)その他のフィールド:フィリピン、ルソン島の大地震調査(余震観測、断層調査)(1990.8-11)

研究分野

 
 

委員歴

 
2017年9月
 - 
現在
Sustaining Arctic Observing Networks  Committee member
 
2017年6月
 - 
現在
International Workshop on Sharing, Citation and Publication of Scientific Data across Disciplines, Tokyo, 5-7 December 2017  Organization Committee (Chair)
 
2016年4月
 - 
現在
日本地震学会  「地震」編集委員会
 
2016年4月
 - 
2017年3月
情報・システム研究機構国立極地研究所極域環境データサイエンスセンター設置準備委員会(2016.4- 幹事)
 
2016年3月
 - 
現在
日本極地研究振興会  「極地」編集委員会
 
2016年3月
 - 
現在
IASC/SCAR  Open Geospatial Consortium for input on the development of the Arctic Spatial Data
 
2016年1月
 - 
現在
International Association of Seismology and Physics of the Earth’s Interior (IASPEI),  SCAR (Solid Earth Geophysical Working Group) Representative
 
2013年7月
 - 
現在
Federation of Digital Seismographic Network  Working Group III on Coordination of Products, Tools and Services
 
2012年6月
 - 
現在
Hindawi Publishing Corporation  Editorial Board of Dataset Papers in Geology
 
2014年12月
 - 
2015年10月
International Advisory Committee for the Polar Data Forum II, Canada, 2015 November
 
2014年1月
 - 
現在
国際地震センター(International Seismological Centre; ISC)  参画団体運営委員会(2014.1- )
 
2013年4月
 - 
現在
情報・システム研究機構国立極地研究所編集委員会(2013.4- , 2015.4-2017.3 幹事)
 
2012年4月
 - 
現在
雪氷圏変動による固体地球の応答と影響(Solid Earth Response and influence on Cryosphere Evolution;SERCE / SCAR)Steering Committee(2012.4-)
 
2012年4月
 - 
現在
日本学術会議情報学委員会国際サイエンスデータ分科会WDS小委員会(2012.4- )
 
2010年2月
 - 
現在
日本学術会議地球惑星科学委員会IGCP対応小委員会(2010.2- )
 
2008年7月
 - 
現在
SCAR/ICSU  南極データマネージメント委員会(Standing Committee on Antarctic Data Management;SCADM) (2008.7- , 2017.9- 副議長)
 
2007年4月
 - 
現在
情報・システム研究機構国立極地研究所データマネージメント委員会(2007.4-, 2016.4- 幹事)
 
2013年4月
 - 
2013年10月
)「グローバルデータシステムにおける極域データ活動」に関する国際フォーラム実行委員会(委員長)(2013.4-2013.10)
 
2013年4月
 - 
2013年10月
Scientific Organizing Committee of International Forum on "Polar Data Activities in Global Data Systems" (2013.4-10)
 
2008年4月
 - 
2013年3月
UNESCO+IUGS+IGCP(International Geological Correlation Program)/IGCP-Project-559(Crustal Architecture and Images: structual controls on landscapes, resources and hazards)組織委員会(2008.4-2013.3)
 

受賞

 
2011年2月
全米科学財団(National Science Foundation) 南極功労章(Antarctica Service Medal of the United States of America) 国際極年IPYでの東南極内陸域の広域地震観測研究(AGAP/GAMSEIS))
 

論文

 
Changes in Greenland ice bed conditions inferred from seismology
Toyokuni, G., H. Takenaka, R. Takagi, M. Kanao, S. Tsuboi, Y. Tono, D. Childs and D. Zhao
Phys. Earth Planet. Inter.   (in press)    2017年11月   [査読有り]
Time-space variations of infrasound sources related to environmental dynamics around the Lützow-Holm Bay, East Antarctica
Murayama, T., M. Kanao, M.-Y. Yamamoto, Y. Ishihara, T. Matsushima, Y. Kakinami, K. Okada, H. Miyamachi, M. Nakamoto, Y. Takeuchi and S. Toda
Polar Science   (in press)    2017年10月   [査読有り]
Kanao, M., T. Murayama, M.-Y. Yamamoto and Y. Ishihara
Inter. J. Geosci.   8 1025-1047   2017年8月   [査読有り]
Kanao, M., Y. Park, T. Murayama, W. S. Lee, M.-Y. Yamamoto, H. J. Yoo, Y. Ishihara,J. S. Kim, T. Oi and J. H. Jung
Annals of Geophysics   6(5) A0554   2017年7月   [査読有り]
Masaki Kanao
Inter. J. Geosci.   8 811-820   2017年6月   [査読有り]
Ishihara, Y., M.-Y. Yamamoto, T. Murayama, T. Matsushima and M. Kanao
InfraMatics   3 1-10   2017年3月   [査読有り]
Masaki Kanao
Earthquakes, ISBN 978-953-51-5014-5, Rijeka, Croatia, InTech. Publisher, Chapter 4   71-85   2017年2月   [査読有り][招待有り]
Murayama, T., M. Kanao, M.-Y. Yamamoto and Y. Ishihara
Inter. J. Geosci.   8(2) 181-188   2017年1月   [査読有り]
Masunaga, T. and M. Kanao
JARE DATA REPORTS, 354 (Seismology 50), 1- 218   1-218   2016年11月   [査読有り]
An, M., Wiens, D. A., Zhao, Y., Feng, M., Nyblade, A., Kanao, M., Li, Y., Maggi, A., Lévêque, J.
Journal of Geophysical Research (Solid Earth)   120(12) 8720-8742   2015年12月   [査読有り]
雪氷圏地震学の新たな展開
坪井誠司・金尾政紀・豊国源知
月刊地球 2015年11月号<通巻434号>   37(11) 457-462   2015年11月
氷床によって形成される地震波相「Le」と「Re」の提唱
豊国源知・竹中博士・金尾政紀・坪井誠司・東野陽子
月刊地球 2015年11月号<通巻434号>   37(11) 463-473   2015年11月
地球システムにおける多圏相互作用と極域
山本真行・金尾政紀・村山貴彦・松村 充
月刊地球 2015年11月号<通巻434号>   37(11) 474-479   2015年11月
南極昭和基地で観測された微気圧変動シグナルの長期トレンド
石原吉明・山本真行・金尾政紀・村山貴彦
月刊地球 2015年11月号<通巻434号>   37(11) 480-484   2015年11月
海洋波浪からの大気波動放射のモデリング
松村 充・金尾政紀
月刊地球 2015年11月号<通巻434号>   37(11) 485-489   2015年11月
南極上空での巨大隕石の火球バーストに伴う衝撃波
山本真行・石原吉明・・村山貴彦・今栄直也・金尾政紀
月刊地球 2015年11月号<通巻434号>   37(11) 490-500   2015年11月
グローバル地震学と極域
金尾政紀・豊国源知
月刊地球 2015年11月号<通巻434号>   37(11) 501-505   2015年11月
Seismological Bulletin of Syowa Station, Antarctica, 2013
Obara, N. and M. Kanao
JARE DATA REPORTS, 340 (Seismology 49)   1-198   2015年10月
極域における地震観測の経過
金尾政紀
月刊地球 2015年10月号<通巻433号>   37(10) 419-425   2015年10月
国際極年(IPY)キャンペーンの概要
坪井誠司・金尾政紀
月刊地球 2015年10月号<通巻433号>   37(10) 426-431   2015年10月

Misc

 
データジャーナル『Polar Data Journal』創刊の取り組み - 極域科学データの新たな公開体制構築に向けて -
南山泰之・照井健志・村山泰啓・矢吹裕伯・山地一禎・金尾政紀
情報管理   60(3) 147-156   2017年6月
金尾政紀・矢吹裕伯・杉村 剛
南極資料   60 65-72   2016年6月   [査読有り]
砕氷船アラオンでの韓国・ジャンボゴ基地探訪 - 西南極テラノバ湾周辺の最新トッピクス –
金尾政紀
極地   102 39-50   2016年4月
氷河の崩壊 地震計で観測
佐藤 淳・金尾政紀
読売新聞全国版「学ぶ育む わかるサイエンス」(解ける極地 グリーンランド)   2月28日朝刊 32   2016年2月   [依頼有り]
温暖化で氷河地震多発
金尾政紀
読売新聞多摩版「週刊たま手箱」, 2月3日朝刊   30   2016年2月   [依頼有り]

書籍等出版物

 
極域地震学-II - 国際極年の成果と最近の動向 -
金尾政紀 (担当:監修, 範囲:月刊地球 2015年11月号<通巻434号>, Vol. 37, No.11)
海洋出版   2015年11月   
極域地震学-I - 国際極年の成果と最近の動向 -
金尾政紀 (担当:監修, 範囲:月刊地球 2015年10月号<通巻433号>, Vol. 37, No.10)
海洋出版   2015年10月   
長周期波動からわかる地球システムと極域表層環境 -III
金尾政紀(監修) (担当:監修, 範囲:月刊地球 2015年9月号<通巻432号>, Vol. 37, No.9)
海洋出版   2015年9月   
長周期波動からわかる地球システムと極域表層環境 -II
金尾政紀(監修) (担当:監修, 範囲:月刊地球 2015年8月号<通巻431号>, Vol. 37, No.8)
海洋出版   2015年8月   
長周期波動からわかる地球システムと極域表層環境 -I
金尾政紀(監修) (担当:監修, 範囲:月刊地球 2015年7月号<通巻430号>, Vol. 37, No.7)
海洋出版   2015年7月   
A Special Issue on “Recent Advance in Polar Seismology - Global Impact of the International Polar Year –"
Kanao, M., D. Zhao, D. A. Wiens and E. Stutzmann (Eds.) (担当:監修, 範囲:Polar Science, Vol. 9, Issue 1, pp. 184)
ELSEVIER   2015年1月   
地球温暖化とグリーンランドの氷河氷床変動 -II
金尾政紀 (担当:監修, 範囲:月刊地球 2015年3月号<通巻426号>, Vol. 37, No. 3)
海洋出版   2015年3月   
地球温暖化とグリーンランドの氷河氷床変動 -I
金尾政紀 (担当:監修, 範囲:月刊地球 2015年2月号<通巻425号>, Vol. 37, No. 2)
海洋出版   2015年2月   
Highlights of the 2013 International Forum on 'Polar Data Activities in Global Data Systems, Tokyo 2013
Watanabe, T., R. Edmunds, M. Kanao, M. Mokrane, Y. Murayama and K. Finney (担当:共編者, 範囲:Vol. 13 (2014), pp.PDA1-PDA102)
the CODATA Data Science Journal   2014年10月   
総特集「青い地球と白い大陸の地震学」- 固体地球振動特性と不均質構造・ダイナミクスの解明 – III 月刊地球 2012年10月号, Vol. 34, No.10
金尾政紀(監修) (担当:監修)
海洋出版   2012年10月   

講演・口頭発表等

 
Polar Data Journal by National Institute of Polar Research
Kadokura, A., Y. Minamiyama, M. Kanao, T. Terui, H. Yabuki and K. Yamaji
World Data System Asia-Oceania Conference, P-4, Kyoto University, Kyoto, Japan, 27-29 September   2017年9月27日   
Data citation for Antarctic sciences in Japan
Kanao, M. and A. Kadokura
World Data System Asia-Oceania Conference, P-3, Kyoto University, Kyoto, Japan, 27-29 September   2017年9月27日   
Japan NADC update 2017 report
Masaki Kanao
the 21st Standing Cimmittee on Antarctic Data Management, Montreal, Canada, 16-18 September, 2017   2017年9月16日   
極域データの共有・引用・出版に関する最近の話題
金尾政紀、門倉 昭、田中良昌
第4回「太陽地球環境データ解析に基づく超高層大気の空間・時間変動の解明」(IUGONET関連集会)、セッション2(オープンデータ、オープンサイエンスへの取り組み)   2017年9月15日   
Seismology reveals ice sheet basal conditions
Toyokuni, G., H. Takenaka, R. Takagi, M. Kanao, S. Tsuboi, Y. Tono, D. Childs and D. Zhao
Joint Scientific Assembly of the International Association of Geodesy and the International Association of Seismology and Physics of the Earth's Interior, J01-1-03, Kobe, Japan, July 30 - August 4   2017年8月2日   

担当経験のある科目

 

Works

 
グリーンランドでの氷河地震観測(国際共同研究)
金尾 政紀   2011年 - 現在
極域科学のメタデータマネージメント
金尾 政紀   データベース   2006年 - 現在
南極・昭和基地の地震観測業務・データ公開
金尾 政紀   その他   1989年 - 現在
国際極年(IPY2007-2008)のデータマネージメント
金尾 政紀   データベース   2007年 - 2012年
日米国際共同研究:東南極大陸における広帯域地震計展開計画(AGAP/GAMSEIS, IPY No. 147)
2008年 - 2010年

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2014年 - 2018年    代表者: 金尾 政紀
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2012年 - 2016年    代表者: 坪井 誠司
国際的なグリーンランド地震観測計画であるGLISN計画は平成23年度より地震観測点の設置が進んでおり極地研究所と米国地震観測網IRISおよびデンマーク地球物理研究所との共同により、平成23年度に氷床上の地震観測点を設置した。この観測点のデータは一部リアルタイムで伝送されているが、すべてのチャンネルの連続波形記録は観測点まで行き回収する必要がある。平成25年度は、夏季の安全な時期に観測点まで行き、このデータ回収と観測点維持のための機器点検を行った。観測された地震計記録はノイズも少なく良好な記...
国際交流プログラム:情報通信研究機構(NICT)「グローバルデータシステムにおける極域データ活動」に関する国際フォーラム(2013.10)
研究期間: 2013年4月 - 2013年10月    代表者: 金尾政紀
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2008年 - 2011年    代表者: 家森 俊彦
大小様々な組織が提供する地球惑星科学関係のデータベースを、メタデータのデータベースを核として、サイバースペースで結合し、異分野横断・学際研究推進の母体となる『地球惑星科学仮想データセンター』創出の実現可能性を実証的に研究した。実施にあたっては、大学間連携プロジェクト『超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究』(IUGONET)と密接に協力し、使用するメタ情報フォーマットを検討、SPASE data modelが最適であると判断した。IUGONETと協力してシステムを開発し、微気圧...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2005年 - 2008年    代表者: 小山内 康人
本研究では, ユーラシア大陸極東域(韓国, 中国雲南省, ミャンマー, タイ, ラオス, ベトナム)における古生代末一中生代初期に起こった微小大陸衝突帯の正確な分布を明らかにし, そこでの変成・火成作用を含む深部地質現象を解析した. 各地で見出された大陸衝突境界から超高温変成岩類, 超高圧変成岩類を発見し, 精密な岩石学的解析と年代測定を実施して, ベトナム縦貫造山帯の提唱など, アジアにおける衝突型造山帯に実体を明らかにした. 4年間の公表論文数は31件である.

社会貢献活動

 
サイエンスカフェ「氷の地震のお話し」
【講師】  サイエンスカフェ・オリオン(八王子)  2017年10月15日
Monitoring of the cryosphere; J01, the Joint Symposia by IAG and IASPEI, Kobe International Conference Center, Japan, August 2
【企画】  2017年7月30日 - 2017年8月4日
Cryoseismology - a new proxy for detecting surface environmental variations of the Earth - ; AGU - JpGU joint session 2017, M-TT37, Makuhari Messe, 23 May, 2017
【企画】  2017年5月23日 - 2017年5月23日
[M-AG35] Marine Earth Informatics, May 20, JpGU-AGU Joint Meeting 2017
【企画】  2017年5月20日 - 2017年5月20日
可聴下波動伝播特性による極域の多圏融合物理現象解明に関する研究集会-II, 国立極地研究所
【企画】  2017年3月28日 - 2017年3月29日
Cryoseismology - a new proxy for detecting surface environmental variations of the Earth - ; AGU - JpGU joint session 2016, M-TT05, Makuhari Messe, 26 May, 2016
【企画】  2016年5月26日 - 2016年5月26日
可聴下波動伝播特性による極域の多圏融合物理現象解明に関する研究集会, 国立極地研究所
【情報提供, 企画】  2016年3月29日 - 2016年3月30日
東京大学地震研究所 職員研修会(所外研修)
【講師】  国立極地研究所  2016年1月28日
雪氷圏地震学 - 地球表層環境変動の新指標 - S051, 地球惑星科学関連学会2015年合同大会、幕張メッセ国際会議場、5月24~28日, 2015
【企画】  2015年5月24日 - 2015年5月28日
インフラサウンド計測に基づく極域の大気-海洋-固体圏相互作用に関する研究集会, 国立極地研究所、3月26, 27日, 2015
【企画】  2015年3月26日 - 2015年3月27日

その他

 
研究活動の展望と自己評価
極域で蓄積された地震学的情報を中心に地球物理学的諸データを総合的に解釈し、現在の環境変動と固体地球の物理的相互作用、また地球史における大陸成長過程に関する研究を継続して行っている。

特に、昭和基地を含む東南極の大陸深部構造を、地震波形逆問題等の解析手法により推定した。表層地質やマイクロテクトニクス研究、室内高圧実験による岩石鉱物学的物性を考慮して、大陸深部を構成する岩石の物理的化学的特徴を検討した。さらに地殻深部反射面の形状やその生成モデルを岩石の変形・流動様式から考察し、ゴンドワナ超大陸の形成・分裂に伴うパン・アフリカン造山帯のテクトニクスを考察した。ゴンドワナ各地域のリソスフェア研究を国内外の共同研究者と推進すると共に、極北シベリアやヒマラヤ・チベット地域をはじめ現在形成途中の超大陸であるユーラシアについても国内外の共同研究者との連携により鋭意進めてきた。

地球史における大陸成長過程と現在のグローバル・ダイナミクス解明のため、昭和基地をはじめ極域の長期間に渡る地震学的データの解析を進めている。極域で観測される固体地球の振動現象のうち、特に地球温暖化に伴うと考えられる氷床・海氷・海洋・地殻変動の特徴的な波動現象(氷震、雪震、脈動、微気圧変動)について、震源の時空間分布、活動度解析、発震機構、波動伝播特性を研究し、気候変動現象の準リアルタイムモニタリングに貢献する。さらに地球内部ダイナミクスについて、地球深部のマントル・核の不均質構造や汎地球的プルームテクトニクスと関連付けて全地球史を考察する。

国際極年(IPY)では、上記目的のため東南極大陸に広帯域地震計を大規模に展開する国際共同計画を実施した(AGAP/GAMSEIS, IPY #147)。昭和基地周辺に展開した、日本の観測隊(JARE)による取得データと共に、両極域のPOLENET観測網への貢献も行った。ポスト国際極年では、グリーンランド氷床の地球温暖化に伴う変動現象を、氷河地震活動を中心にモニタリングする国際共同観測計画(GLISN)へ参画し、関連各国との連携により北極域の気候変動の解明に向けて鋭意努力している。

これら地球内部構造研究のための地震波形データへの逆問題解析や、地震・氷震活動の時空間分布推定のために、統計学的手法(GA, ETAS model、データ同化、等)を積極的に導入し、統計数理研究所等との融合研究を推進する。さらに、極域で得られたデジタルデータを共同研究者に迅速に公開するために、ネットワークや衛星通信を用いたテレサイエンス技術の開発を継続し、準リアルタイムで蓄えられる学術データのデータベースを構築している。