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  • 大気観測が不足がちな南極・北極域において、外国の研究者と広く連携した共 同観測・研究を実施し、特にネットワーク観測がほぼ皆無であった南極域の大 気レーダー網観測には主要メンバーとして参加して研究を推進してきた。しか し、地球大気を定量的に理解するにはまだまだ観測点および観測手法の不足が 深刻である。SuperDARNを利用した大気観測手法、流星エコーを利用した大気 重力波観測手法といった本研究者が中心になり開発した新しい手法の普及を早 急にはかり、極域観測網をより充実させたい。 地球を広く取り巻く広域的な観測に加え、拠点における精密観測から素過程 を理解して広域観測にフィードバックをかけることが必要である。南極昭和 基地での大型大気レーダーによる精密観測の実現のための基礎開発(軽量かつ 丈夫なアンテナ、基礎設置工法、低消費型送信器)が実を結んで平成21年度に レーダーは予算化が認められ、第52次南極地域観測隊において昭和基地において レーダーが現実のものとなった。これからも南極域初となる本格的な大型大気 レーダーによる大気研究の推進にあたる。