Profile Information

Affiliation
Professor, National Institute of Polar Research
Degree
Doctor(Engineering)(Kyoto University)
Master of Engineering(Kyoto University)
博士(工)、1995年(京都大学)

J-GLOBAL ID
200901050302973488
researchmap Member ID
5000042115

研究課題と活動状況:
(1)極域のMFレーダー、流星レーダー観測網を用いた極域大気波動の研究:

昭和基地を含む各国の南極観測基地のMF、流星レーダー観測、さらに北極域のトロムソなどの
流星レーダーを合わせた南北両極の中間圏・下部熱圏観測網を形成し、大気潮汐波、大気重力波
などの研究を行っている。

(2)昭和基地大型大気レーダーによる極域大気の総合研究:

大気研究のためには(1)のように面的に広く大気観測を行うことに加え、地表付近から高度500kmの
電離大気までの広い高度領域を高い精度で精密に観測して素過程に迫ることが重要である。その
ためには、南極域では初となるVHF帯の大型大気レーダーを軸とした複合観測により、鉛直風を含む
3次元風速・温度・化学諸量を高精度で観測することが必要となる。
「南極昭和基地大型大気レーダー計画(PANSY)」の研究グループの主要メンバーとして計画立ち
上げ時(2000年)から開発などに携わり、予算化(H21年度)を受けて52次南極地域観測隊員として
レーダー建設および初期観測立ち上げを行い、現在は本格稼働中のレーダーのデータをもとに研究活動を
行っている。

極域観測歴:

(1)南極域:第40次南極地域観測隊(越冬隊)、米国南極点基地(2002、2003)、
第49次南極地域観測隊(夏隊)、第50次南極地域観測隊(夏隊)、第52次南極地域観測隊(越冬副隊長)、第60次南極地域観測隊(隊長兼越冬隊長)

(2)北極域:北欧における流星レーダー観測(2000~)


Awards

  2

Papers

  178

Misc.

  125

Presentations

  82

Research Projects

  23

Social Activities

  28

Other

  1
  • 大気観測が不足がちな南極・北極域において、外国の研究者と広く連携した共 同観測・研究を実施し、特にネットワーク観測がほぼ皆無であった南極域の大 気レーダー網観測には主要メンバーとして参加して研究を推進してきた。しか し、地球大気を定量的に理解するにはまだまだ観測点および観測手法の不足が 深刻である。SuperDARNを利用した大気観測手法、流星エコーを利用した大気 重力波観測手法といった本研究者が中心になり開発した新しい手法の普及を早 急にはかり、極域観測網をより充実させたい。 地球を広く取り巻く広域的な観測に加え、拠点における精密観測から素過程 を理解して広域観測にフィードバックをかけることが必要である。南極昭和 基地での大型大気レーダーによる精密観測の実現のための基礎開発(軽量かつ 丈夫なアンテナ、基礎設置工法、低消費型送信器)が実を結んで平成21年度に レーダーは予算化が認められ、第52次南極地域観測隊において昭和基地において レーダーが現実のものとなった。これからも南極域初となる本格的な大型大気 レーダーによる大気研究の推進にあたる。