2012年4月 - 2016年3月
グローバル化時代の消費行動から見る「イスラム性」構築過程についての動態的研究
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)
1980年代から顕著になるイスラム復興に関し、従来のように政治的あるいは思想的な現象と捉えるのではなく、
この研究では、一般信徒の日常生活における実践というレベルで進む(再)イスラム化の側面に焦点を合わせる
。具体的には、日々の生活をイスラム化しようという意識の高まりが、消費行動を決定する要素としてのイスラ
ムの重要性を増し、結果的に、消費者としての人々の選択およびその周辺に広がる消費をめぐる言説が市場にお
ける「イスラム性」を構築し、それが社会全体に拡散するプロセスに着目する。それによって、イスラム復興の
脱政治化がイスラム復興の終焉を意味するわけでもなければ、私事化につながるのでもなく、新たな局面を迎え
つつ、深化していることを示そうとするものである。
この研究では、一般信徒の日常生活における実践というレベルで進む(再)イスラム化の側面に焦点を合わせる
。具体的には、日々の生活をイスラム化しようという意識の高まりが、消費行動を決定する要素としてのイスラ
ムの重要性を増し、結果的に、消費者としての人々の選択およびその周辺に広がる消費をめぐる言説が市場にお
ける「イスラム性」を構築し、それが社会全体に拡散するプロセスに着目する。それによって、イスラム復興の
脱政治化がイスラム復興の終焉を意味するわけでもなければ、私事化につながるのでもなく、新たな局面を迎え
つつ、深化していることを示そうとするものである。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24520065
- 体系的課題番号 : JP24520065