Profile Information

Affiliation
Associate Professor, College of Bioresource Sciences Department of Bioscience, Nihon University
Degree
博士(農学)(東京大学)
修士(農学)(東京農業大学)

Researcher number
00336083
J-GLOBAL ID
200901095540284872
researchmap Member ID
5000043445

 私の研究では、組換え体タンパク質の技術を駆使し、難病や再生医療に役立つ有用タンパク質を開発したいと考えています。旧来のタンパク質療法は、分泌タンパク質(インスリンや成長ホルモン等)や抗体(炎症性サイトカイン受容体抗体、免疫チェックポイント阻害等)のような血中のタンパク質を用いたもので、特定の疾病にのみ適応しています。私が対象に考えているのは「細胞内」のタンパク質の変異や低発現を原因とした疾病です。特に、致死的、重篤な症例を対象に考えています。細胞内のタンパク質機能を変化させるために、細胞膜透過性タンパク質技術を用います。細胞内にタンパク質を透過させるためには脂溶性もしくは塩基性の十アミノ酸程度のペプチドタグを目的タンパク質に融合することが必要です。また、将来的に医療用として工業的スケールで産生することも考え、発現量の多い大腸菌発現系を主に用います。また、最近では投与回数の少ないタンパク質療法の観点から、分解耐性型の膜透過性有用タンパク質の開発を目指しています。分解耐性保持には、私達の研究室で独自に開発したスタビロンタグを使用したり、翻訳後修飾の起きるアミノ酸に変異を入れたりします。対象となるタンパク質を替えることで、遺伝子変異や低発現を原因とする難病のみならず、未分化細胞や分化細胞の分化制御も可能となります。, 更に今後、悪玉タンパク質の分解を促進する方法の開発にも取り組みます。膜透過性タンパク質は遺伝的に安全であることから、非常に大きな可能性を秘めていると考えます。, また、最近では植物の花芽形成機構の研究も始めています。特に質的短日植物を題材にそのメカニズム解明を行います。

Papers

  30

Books and Other Publications

  4

Major Presentations

  80

Research Projects

  1