論文

2017年5月

サイトカインシグナル伝達の負の制御因子であるSOCS遺伝子の誘導における単純ヘルペスウイルス1型UL13プロテインキナーゼの関与(Involvement of herpes simplex virus type 1 UL13 protein kinase in induction of SOCS genes, the negative regulators of cytokine signaling)

Microbiology and Immunology
  • Sato Yuka
  • ,
  • Koshizuka Tetsuo
  • ,
  • Ishibashi Kei
  • ,
  • Hashimoto Koichi
  • ,
  • Ishioka Ken
  • ,
  • Ikuta Kazufumi
  • ,
  • Yokota Shin-ichi
  • ,
  • Fujii Nobuhiro
  • ,
  • Suzutani Tatsuo

61
5
開始ページ
159
終了ページ
167
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
John Wiley & Sons Australia, Ltd

単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)感染により刺激されたサイトカインシグナル伝達のサプレッサー(SOCS)ファミリーの8つのメンバーの発現を、qRT-PCRにより比較した。SOCS1およびSOCS3は、感染後4時間でHSV-1感染により誘発された。しかし、そのような誘発はUL13欠損ウイルス感染細胞ではみられず、UL13プロテインキナーゼが両方の遺伝子の誘発に関与することが示唆された。SOCS3プロモーター/エンハンサー領域の転写因子Sp1結合部位は、HSV-1感染細胞におけるSOCS3の誘発の調節エレメントとして同定された。活性化されたSp1の蓄積は、SOCS3誘発前のHSV-1感染細胞の核で検出できた。以上より、HSV-1はIFN系から脱出するための強力な機構を有することが示唆された。

ID情報
  • ISSN : 0385-5600

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