共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

肝星細胞制御による薬剤耐性肝癌の肝内転移抑制機構の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21K08620
体系的課題番号
JP21K08620
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

研究目的;Lenvatinibは血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1~3、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)1~4、血小板由来増殖因子受容体α(PDGFRα)、rearranged drug transfection(RET)、幹細胞因子受容体(KIT)等の受容体型チロシンキナーゼを選択的に阻害するマルチキナーゼである。我々はすでにSorafenib resistant HCCとCAFの相互作用においてBAFF/NFKB axisが活性されていることが報告しており(Gao L, et al. Cancer Science. 2021)、今回はLenvatinib resistant HCCとCAFの相互作用における分子メカニズムを検討することが目的である。
実験計画;Lenvatinib 耐性肝細胞癌株がparental cellと比較し3~4倍耐性になるように調整(Lenvatinib 25μM)。肝細胞癌株はHuH7なびにPLCを使用。Lenvatinib Huh7/PLC 培養液を用いて肝星細胞株 LX2を刺激し、CAF作成し、CAF marker (αSMA、FAP)のmRNA測定。Lenvatinib resistant Huh7/PLC 培養液を用いたparental Huh7/PLCのproliferation assay。
実験進捗;Lenvatinib resistant Huh7/PLCはいずれもparentalと比較し3.5~4.0倍程度Lenvatinib耐性であることをIC50で確認した。Huh7/PLC CAF、Lenvatinib resistant Huh7/PLCいずれもCAF markerのαSMA、FAPが有意に上昇していたが、耐性の有無で比較しても有意差はなかった。Lenvatinib resistant 培養液でのHuh7/PLCのproliferation rateはparental培養液と比較して有意に上昇していた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K08620
ID情報
  • 課題番号 : 21K08620
  • 体系的課題番号 : JP21K08620