2018年2月
臨床報告 左視力低下を主訴に眼科初診で発見されたテルソン症候群の1例
臨床眼科
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- 巻
- 72
- 号
- 2
- 開始ページ
- 253
- 終了ページ
- 257
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (株)医学書院
目的:左視力低下を主訴に眼科初診で発見されたテルソン症候群の1例の報告。症例:46歳,男性。突然の左視力低下を主訴に近医眼科を経て当科を初診した。初診時視力は右(1.2),左(0.3),右眼に斑状の網膜出血,左眼に網膜出血,内境界膜下出血,少量の硝子体出血を認めた。頭部単純CTでくも膜下出血を認め,テルソン症候群と診断した。脳神経外科にて脳動脈瘤クリッピング術を施行された。両網膜出血および左硝子体出血は自然消退し,術後約2ヵ月時には右1.2,左1.0と著明な視力改善を認めた。結論:神経学的症状に乏しくとも,原因不明の網膜出血および硝子体出血を認めた際にはテルソン症候群の可能性も念頭に置くべきである。(著者抄録)