論文

2018年8月

山形県の脳梗塞の動向 10年間の脳卒中登録データによる研究(The trends in cerebral infarction in Yamagata Prefecture, Japan: A study based on 10 years of stroke registry data)

山形医学
  • Yamada Yuki
  • ,
  • Kokubo Yasuaki
  • ,
  • Kondo Rei
  • ,
  • Sato Shinya
  • ,
  • Kato Takeo
  • ,
  • Kubota Isao
  • ,
  • Watanabe Masafumi
  • ,
  • Kayama Takamasa
  • ,
  • Sonoda Yukihiko

36
2
開始ページ
128
終了ページ
138
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
山形大学

山形県対脳卒中治療研究会に登録された急性期脳卒中の10年間のデータ(16407例)を、前期(2002〜2006年)と後期(2007〜2011年)に分けて解析した。臨床診断の結果、アテローム血栓性脳梗塞(AT)7196例、心原性脳塞栓(CE)4011例およびラクナ梗塞(LI)4703例が含まれていた。平均年齢は前期が72.7歳、後期が75.0歳で、有意差があった。CEの割合は後期に増加し、LIの割合は減少し、その程度は80歳以上で顕著であった。前後期ともATとCEは予後不良の割合が有意に高かった。しかし、年齢調整すると、全てで後期に治療成績は改善していた。ロジスティック重回帰分析を行ったところ、高齢、女性、発症時重篤な症状、CE、脳卒中以前の病歴と予後不良との間に、有意な関連が認められた。薬の開発は発症年齢の上昇と並行しなかった。脳梗塞の治療の改善には、急性期治療法と重篤な症例の多いCEの一次予防の更なる進歩が必要であると考えられた。

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