共同研究・競争的資金等の研究課題

2004年 - 2005年

欠損マウスを用いたチロシンキナーゼ抑制分子Cblファミリーの神経系での機能解析

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
16500237
体系的課題番号
JP16500237
資金種別
競争的資金

活性化したチロシンキナーゼ及びチロシンリン酸化基質をユビキチン化・分解することにより、チロシンキナーゼシグナルを抑制する分子Cblファミリーの神経系における機能解析を、欠損マウスの解析を中心に進めた。Cbl単独及びCbl-b単独欠損マウスについて、組織学的解析また各マーカー分子の発現の検討などを進めた。Cbl-b欠損マウスについては、C57BL/6に高度にバッククロスしたマウス群を用いて、行動解析を行った。また嗅球・大脳皮質でCreを発現するトランスジェニックマウスを用いた条件型Cbl/Cbl-b二重欠損マウスの樹立も行い、発生・発達段階での異常を検討した。この二重欠損マウスにおいては、野生型・Cbl単独欠損及びCbl-b単独欠損マウスに比較して、脳内チロシンリン酸化状態が変動していることを見出した。このことは神経系においてCblとCbl-bとの間に機能相補性があることを示していた。現在、別のCreトランスジェニックマウスを入手して、異なる細胞種における条件型Cbl/Cbl-b二重欠損マウスを作製している。分子レベルではCblの脳における標的分子を検討した。まず、脳層構造の構築に重要なmDab1がCblによりユビキチン化されることを再構成系で明らかにした。実際、チロシンリン酸化されたmDab1はユビキチンープロテアソーム系により分解された。さらに、Cbl/Cbl-bが神経系で...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/16500237
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16500237
ID情報
  • 課題番号 : 16500237
  • 体系的課題番号 : JP16500237