2018年4月 - 2021年3月
口腔癌の血管浸潤を介した遠隔転移における幹細胞遺伝子の機能解析と治療への展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
GFPにて蛍光発色する腺様嚢胞癌の細胞株であるACCーM GFPをヌードマウス舌に移植を行い、舌に腫瘍発生を認めたが、転移巣を形成する前に舌の原発の腫瘍が大きくなり、食物摂取困難となることが多かった。そこで今までは舌の腫瘍形成モデルを用い、転移巣の形成させ、血液循環腫瘍細胞を含めたそれらの因子を比較する予定であったが、今回よりマトリゲルに混和させた腫瘍細胞(1×10*6個/ml)を背部に移植して腫瘍形成、血液循環腫瘍細胞、転移巣細胞を見ることとした。現在、背部への腫瘍形成は順調に認められているが、原発組織内に血管新生が乏しく、転移巣の形成はまだ認められていない状態である。原発腫瘍の大きさによっては血管新生が進み、血液循環腫瘍細胞が増え、転移巣を形成する可能性があるため、原発腫瘍の大きさを様々に工夫しているところである。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K09728
- 体系的課題番号 : JP18K09728