2016年11月
塩分がコンクリートの乾湿挙動に及ぼす影響の解明とそのモデル化
土木学会論文集E2
- ,
- 巻
- 72
- 号
- 4
- 開始ページ
- 427
- 終了ページ
- 439
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejmcs.72.427
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
コンクリート中の液状水中に存在する塩分が,コンクリートの乾湿挙動に及ぼす影響を実験により検討した.コンクリートの細孔中の液状水に塩分が存在することで,平衡液状水量が増大すること,コンクリート内部の水分移動速度が低下すること,それらの結果コンクリートは湿潤傾向となることが実験より明らかとなった.塩分が水分の移動に及ぼす影響を考慮したコンクリート中の水分・塩分連成解析法を構築した.塩分の存在による平衡液状水量の増大は飽和水蒸気圧降下と液状水の物性の変化を考慮することで表現でき,コンクリート中の水分移動速度の低下は液状水の移動速度を細孔中の液状水の塩分濃度に応じて低減させることで表現できることを示した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejmcs.72.427
- CiNii Articles ID : 130005285613