2017年3月
モンゴル・ウランバートルのゲル地区における住まいの変容と継承
住総研研究論文集
- 巻
- 43
- 号
- 開始ページ
- 173
- 終了ページ
- 184
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.20803/jusokenronbun.43.0_173
- 出版者・発行元
- 一般財団法人 住総研
都市定住のなかで遊牧の住文化が継承されているウランバートルの周辺居住区(ゲル地区)において住居と住民の生活史の調査を実施し,当該地区固有の住文化について検討した。ゲル地区の住文化として(1)ハシャーという居住ユニット,(2)移動式ゲルとセルフビルド住宅,(3)割り込み居住といった要素が明らかになり,家庭環境の変化に応じた家屋の増改築や共同居住,移動を行う柔軟な住文化が浮かび上がった。さらにアンケート調査の結果,上記の住文化の要素がゲル地区の近隣関係や地域改善に向けた住民の意図に影響を与えることが明らかとなり,現行のゲル地区のコミュニティ開発にあたり地域固有の住文化を考慮する必要性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20803/jusokenronbun.43.0_173
- ISSN : 2187-8188
- CiNii Articles ID : 130005955773
- CiNii Books ID : AA12564847