2016年4月 - 2019年3月
Sema3A阻害薬ビナキサントンによる角膜神経再生を介したドライアイ治療
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
ドライアイモデルマウスを用いて検討を実施した結果、ビナキサントン点眼群ではビナキサントン非点眼群に比べ角膜知覚、涙液量が保たれていることを確認できた。また、実際にビナキサントン点眼群で角膜上皮下の神経が保たれていること、角膜上皮障害面積が少なく、びらん形成も抑制されることを確認できた。以上の結果は、Semaphorin-3A 阻害薬であるビナキサントンの点眼が新たなドライアイ治療法となる可能性を示すものである。作用機序については角膜上皮との相互作用や抗炎症作用も含めた詳細な解析が引続き必要である。
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- 課題番号 : 16K11299
- 体系的課題番号 : JP16K11299