共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

文化財をやさしい日本語・英語・多言語で紹介するための作文法と執筆支援ツールの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K00466
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

本研究の主たる目的は、1) 日本の文化財を紹介するための文章を読みやすくかつ英語に翻訳しやすいような日本語で執筆するための作文法(基本語彙リストと平易な構文のセット)を設計すること、2) その日本語から英語への容易な翻訳方法を考案すること、3) 執筆・英訳支援ツールを開発することである。この目的達成のため、前年度は、(1)文化財紹介文の収集・分析、(2)文化財説明文の読み手へのアンケート調査、(3)講演会の開催による関連研究者と企業経営者との情報共有・意見交換などを行なった。これらの研究結果を踏まえ、今年度は以下のことを実行した。
(1) 文化財紹介文の人手による平易化ステップの定義:難解語句や長文の多い文化財紹介文の平易化実践を通じ、言語の専門家でなくてもなるべく簡単に平易化できるような2つのステップを定義した。(2) 文化財関連の重要語・難解語の言い換え支援ツール開発のための研究:執筆ツールの開発に向け、語句の言い換え案を自動的に提示するための文化財関連語句の洗い出しと言い換え手法の研究に着手した。(3) 本研究の目的に即したやさしい日本語レベルの構文の類型化:基本的な構文のみを使って文化財説明文をやさしく言い換えるための構文の類型化を行なった。(4) やさしい日本語からの英訳とその評価:自動翻訳システムを用いてやさしい日本語から英語に翻訳し、その結果を評価した。(5) 多言語化とその評価:英語以外の言語への自動翻訳とその評価に着手した。(6) 日本通訳翻訳学会での発表:研究の手法や方向性について、日本通訳翻訳学会第19回年次大会において発表を行なった。(7) ウェブサイトの作成と公開:研究プロジェクトの概要説明と成果公開、および文化財紹介(やさしい日本語とやさしい英語による日本の民家の各部の説明)のためのウェブサイトを作成・公開した。

ID情報
  • 課題番号 : 17K00466

この研究課題の成果一覧

論文

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MISC

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