2018年5月
肺結核合併妊婦への助産ケアの実践 妊娠期から産褥期までの一事例の分析から
山梨県母性衛生学会誌
- 巻
- 17
- 号
- 1
- 開始ページ
- 6
- 終了ページ
- 11
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 山梨県母性衛生学会
症例は30歳代女性で、自然妊娠し、妊娠管理されていた。妊娠31週に咳嗽と血痰を主訴に受診し、結核菌3+、PCR+のため肺結核と診断された。33週に入院し、イソニアジド、リファンピシン、エタンブトールの3剤で内服療法を開始した。2週間後、3日間連続の喀痰検査やPCR、培養検査を実施した。喀痰による塗抹検査で陰性の結果であったため、一旦隔離解除となり退院した。帝王切開前日に産科病棟に入院し、帝王切開術は陰圧室の手術室で実施した。児はICUの陰圧室に入院し、胃液、髄液、PCR、胎盤検査等で先天性感染が否定されたところでNICUへ転棟した。イソニアジドの内服を開始し、のちのPCRの結果が陰性と判明し、児は退院した。
- ID情報
-
- ISSN : 1349-4287
- 医中誌Web ID : 2018250425