2014年3月
乳児を育てる母親の育児ストレッサーの実際
山梨県母性衛生学会誌
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- 巻
- 13
- 号
- 1
- 開始ページ
- 16
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 山梨県母性衛生学会
平成24年8月〜11月に、県内在住で3、4ヵ月の児を育てたことがあり、現在1歳未満の子どもを育児中の母親2名(30代初産婦・5ヵ月児、30代経産婦・11ヵ月児)に対し、育児ストレスについてインタビューし、質的記述的研究を行った。分析の結果、母親が育児中に感じる育児ストレスとして、「育児に制約され自分の時間が持てない」「心のゆとりが持てない」「サポートや理解の不足」「睡眠不足による疲労」「社会からの孤立や孤独感」「夫の育児への姿勢に対する不満足感」「子どものコントロール不能」「世間からの圧迫感」「慣れない育児における困惑や不安」の九つが抽出された。これらのカテゴリーは単独で存在したり、各々にアプローチしていけば改善できたりするものではなく、肉体的疲労が回復したり、サポートや理解、認知があることで、母親の精神的なゆとりが得られるという関係性があることが示唆された。
- ID情報
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- ISSN : 1349-4287
- 医中誌Web ID : 2014223924