基本情報

所属
東京電機大学 工学部 人間科学系列 助教
学位
博士(文学)(北海道大学)

連絡先
saijo.reinamail.dendai.ac.jp
研究者番号
10768500
J-GLOBAL ID
201201069497219373
researchmap会員ID
B000224544

【1】芸術作品の社会的存在論
芸術作品とそれに関連する社会制度や、それらを支える形而上学的概念について哲学的研究をしています。

たとえば、『ハムレット』は様々な劇場、俳優、演出家によって、多く言語で上演されてきました。これらの上演を同じ『ハムレット』たらしめる作品それ自体は存在するのか。この問いに対して、「存在するのは、実際に上演されている舞台の出来事だけである」という立場を私は擁護しています。

この背景には、抽象的対象に対する唯名論の立場があります。唯名論という名前は、中世の普遍論争に由来するものです。たとえば、私という人間が存在する、(おそらく)人間であるあなたも存在している。それでは、私やあなたが共有し、人間たらしめる<人間そのもの>、すなわち人間の普遍者は存在しているのか、という問題を論じて来たのが普遍論争です。唯名論とは、この問いに対して、「人間そのもの」は存在しない、と答える立場を指すものです。特に、私はデイヴィット・ルイスの唯名論的な性質の形而上学をヒントとして研究を続けています。彼の理論には、抽象的対象への関与を慎重に回避しつつも、「同じ性質をもつものは互いに類似し、同じ効果を引き起こす」という点を確保できるという利点があるからです。

最近の関心は、ある上演が特定の作品のものだとみとめられるための要件として、観客、批評家,ファンといった作品の受容者が果たす役割です。芸術を社会制度の一つとみなす、ジョージ・ディッキーの大きな枠組みに共感しつつ、あまりつぶさに語られることのない作者と観客の役割についてより具体的な哲学的考察を行なっていきたいと思います。

【2】ロボット倫理
もう一つの関心領域はロボット倫理です。芸術作品同様、ロボットもまた人工物の一種ですが、自律的な動作を行なうものであるがゆえにその社会的位置づけは様々な検討が必要とされています。私は主として、使用者に親近感を抱かせるデザインのロボットと、それが人に与える影響や倫理的懸念をジェンダーやセクシャリティの観点から考察しています。

論文

  16

MISC

  10

書籍等出版物

  3
  • 蘆田裕史, 藤嶋陽子, 宮脇千絵, 編著, 赤阪辰太郎, 朝倉三枝, 有國明弘, 五十棲亘, 小澤京子, 落合雪野, 香室結美, 川崎和也, 菊田琢也, 北村匡平, 高馬京子, 西條玲奈, 鈴木彩希, 関根麻里恵, 髙橋香苗, 田中里尚, 田本はる菜, 中谷文美, 難波優輝, 新實五穂, 野中葉, 平田英子, 平芳裕子, 水野大二郎, 南出和余, 村上由鶴, 劉芳洲 (担当:共著, 範囲:第1部 6「ジェンダー」)
    フィルムアート社 2022年3月 (ISBN: 9784845921096)
  • アニェス・ロカモラ, アネケ・スメリク=編|蘆田裕史, 監訳|安齋詩歩子, 大久保美紀, 小林嶺, 西條玲奈, 関根麻里恵, 原山都和丹, 平芳裕子, 藤嶋陽子, 山内朋樹, 共訳 (担当:共訳, 範囲:第2章「ジークムント・フロイト│フェティシズムでは終わらない──ファッションと精神分析」第9章「ジル・ドゥルーズ│ファッションの襞に包まれた器官なき身体」)
    フィルムアート社 2018年12月 (ISBN: 4845917165)
  • 江間有沙, 服部宏充, 藤田卓仙, 秋谷直矩, 西條 玲奈, 岩堀英明, 大澤博隆 (担当:共著, 範囲:第2部 分野別動向 III 芸術・デザイン)
    国立国会図書館 2018年3月

講演・口頭発表等

  33

担当経験のある科目(授業)

  8

共同研究・競争的資金等の研究課題

  1

社会貢献活動

  1

メディア報道

  1