MISC

2016年5月1日

被服の変退色の実態に関する調査

日本家政学会大会研究発表要旨集
  • 大泉由美
  • ,
  • 遠藤恵
  • ,
  • 武井玲子

68th
0
開始ページ
117
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11428/kasei.68.0_99
出版者・発行元
一般社団法人 日本家政学会

<b>目的</b> 被服の色彩が果たす役割は大きい.染色された被服は生活環境下で変退色するため,それらは死蔵・廃棄,あるいは初期の用途外で着用されている.生活者を対象とした被服の変退色実態データは,必ずしも十分といえない.そこで,変退色を防止するための課題抽出を目的に,被服管理の行動シーン毎に変退色実態のアンケート調査を実施した.<br><b>方法</b> 学生76名,一般生活者70名の計146名を対象として,質問紙調査を2015年12月に実施,解析した.<br><b>結果</b> シーン毎の変退色の経験割合は,「洗濯」時が一番高く,次いで「着用」,「保管」,「乾燥」の順であった.「洗濯」時では,「塩素系漂白剤」が4割以上,次いで「蛍光増白剤」が2割であった.「着用」時は「汗汚れ」「食べこぼし」は5割以上,「保管」時は「カビ・微生物」が4~5割と高い傾向であった.変退色を防止するための行動としては,「購入時に表示を確認」は3~4割,「汚れたら洗濯」は4割弱,「着用後すぐ洗濯」は2~3割,「日陰に干す」など干し方に気を付けている割合は2~3割であった.変退色した被服は,インナーとして「着用する」が4割弱と一番高く,「廃棄する」は4割であった.変退色に関するデメリット表示について「着用時」7項目,「洗い方」15項目,「保管」1項目に対して,「見たことがある」「参考にしている」の視点から質問したところ,全体的に「見たことがある」割合より「参考にしている」割合が低いことから,デメリット表示が今後の課題の一つといえる.<br>  <br>  <br>   <br>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11428/kasei.68.0_99
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201602217639653240
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005256370
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/201602217639653240
ID情報
  • DOI : 10.11428/kasei.68.0_99
  • ISSN : 0919-6056
  • J-Global ID : 201602217639653240
  • CiNii Articles ID : 130005256370
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000345264047

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