2019年4月 - 2022年3月
ストンボロー邸の設計過程に関する研究-3次元CGによるスケッチの復元-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、初年度から継続して予定していたオーストリア(ウィーン)およびチェコ共和国(オロモウツ)での現地調査が困難な状況となったため、研究計画の範囲縮小および研究方法の変更を行いながら遂行している。
本年度は、昨年度より改めて設定した研究計画を継続して、建築家パウル・エンゲルマンが作図したストンボロー邸初期のスケッチに内在する空間構成の特徴と、その変遷過程を把握するため、3DCGによる建築的分析を行なっている。
主に本年度は、エンゲルマンによって描かれたストンボロー邸の「最初の平面図」に至るまでの4種類のスケッチ(平面・立面・外観パース・内観パース)を取り出して、それぞれのスケッチの対応関係の把握、ならびに検証作業を行なった。この一連の作業によって、平面スケッチの各フェーズにみられた空間構成の特徴の抽出、空間の変遷過程を描出といった詳細な建築的分析を行なった。これにより、哲学者ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインとエンゲルマンの曖昧性を有してきた協同設計において、エンゲルマンの観点からストンボロー邸の設計過程を概観することができた。
この研究成果は、2021年度(第92回)日本建築学会関東支部研究発表会において「建築家パウル・エンゲルマンによるストンボロー邸初期の平面スケッチについて」として発表を行なった。またこの研究は、同発表会における優秀研究報告集に採用されている。
本年度は、昨年度より改めて設定した研究計画を継続して、建築家パウル・エンゲルマンが作図したストンボロー邸初期のスケッチに内在する空間構成の特徴と、その変遷過程を把握するため、3DCGによる建築的分析を行なっている。
主に本年度は、エンゲルマンによって描かれたストンボロー邸の「最初の平面図」に至るまでの4種類のスケッチ(平面・立面・外観パース・内観パース)を取り出して、それぞれのスケッチの対応関係の把握、ならびに検証作業を行なった。この一連の作業によって、平面スケッチの各フェーズにみられた空間構成の特徴の抽出、空間の変遷過程を描出といった詳細な建築的分析を行なった。これにより、哲学者ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインとエンゲルマンの曖昧性を有してきた協同設計において、エンゲルマンの観点からストンボロー邸の設計過程を概観することができた。
この研究成果は、2021年度(第92回)日本建築学会関東支部研究発表会において「建築家パウル・エンゲルマンによるストンボロー邸初期の平面スケッチについて」として発表を行なった。またこの研究は、同発表会における優秀研究報告集に採用されている。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K15198
- 体系的課題番号 : JP19K15198