2017年11月
末梢性顔面神経麻痺に対する鍼通電療法および置鍼療法の効果
現代鍼灸学
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- 巻
- 17
- 号
- 1
- 開始ページ
- 29
- 終了ページ
- 38
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 現代医療鍼灸臨床研究会
2003年2月から約10年間に本学神経内科を受診し末梢性顔面麻痺と診断された患者52名を、病態ごとに重症度および鍼通電療法群と置鍼療法群に分類し治療効果を検討した。重症度は、ENoG値10%を境に、高ENoG群と低ENoG群に分類した。その結果、Bell麻痺27名およびHunt症候群25名で、病態ごとの鍼治療ではBell麻痺の鍼通電療法群が15例、置鍼療法群が12例で、Hunt症候群では鍼通電療法群が17例、置鍼療法群は8例が対象となった。病態と重症度で分類し、さらに適応した鍼治療方法ごとに検討すると、過去に報告されている臨床研究の結果と良く一致していた。この中で組み合わされたことのない、軽症のHunt症候群に於いて鍼通電療法より置鍼療法の方が効果的で有ることが示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2186-5817
- 医中誌Web ID : 2018032664