2016年10月
分散志向の企業移転を成立させる要因―個別企業と地域の分析を通じて―
都市計画論文集(CD-ROM)
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- 巻
- 51
- 号
- 3
- 開始ページ
- 1070
- 終了ページ
- 1077
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11361/journalcpij.51.1070
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本都市計画学会
東京一極集中を緩和・解消すべく企業を地方に移転する必要性が指摘されているが、産業活動の面から見れば東京に立地するメリットは大きく、その実現は容易ではない。既往研究では地方移転を惹起する様々なファクターが指摘されているが、定性的な分析に留まっており、また空間的な示唆に乏しい。本研究では、評価のために企業移転を用い、ルーチン的な観点から「非合理な」企業を抽出した上で、(1)ネットワーク(地域にの多様なリンク)(2)立地環境(魅力的な地域資源、それに敏感な主体)(3)中心市街地(集積による密度の高さと多様性)の三つのアプローチから定量的にこれらの移転を説明することを試みた。上の結果、「非合理な」企業は高度人材を志向して移転しており、それらの企業はイノベーションに重きを置いていることが多いことが明らかになった。また地域レベルで見ても、三つのアプローチいずれも流入企業を惹きつける誘因たりうることが示されたが、その中でも地域内のネットワーク構造が大きく影響していることが示唆された。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.11361/journalcpij.51.1070
- J-GLOBAL
- https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201602276621363765
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130005432708
- URL
- http://jglobal.jst.go.jp/public/201602276621363765
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/51/3/51_1070/_article/-char/ja/
- ID情報
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- DOI : 10.11361/journalcpij.51.1070
- ISSN : 1348-284X
- J-Global ID : 201602276621363765
- CiNii Articles ID : 130005432708