2021年8月
黒鉛熱中性子設備を用いた$^{237}$Npの熱中性子捕獲断面積測定
KURNS Progress Report 2020
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- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
マイナーアクチノイド核種の一つである$^{237}$Npの熱中性子捕獲断面積の精度向上のために照射実験を行った。京都大学研究用原子炉(KUR)の黒鉛照射設備を用いて、放射化法にて行った。950Bqの$^{237}$Np試料、及び中性子束モニタとして、Au/Al合金線, Co, Sc, Mo, Ta箔のセットを一緒に、黒鉛照射設備にて、30分照射した。中性子束モニタの反応率を、Westcott's Conventionに基づき解析して、照射場が良く熱化されていることを確認した。$^{237}$Np試料の量は、放射平衡の関係にある$^{233}$Paのガンマ線収量から求めた。$^{237}$Np(n,$\gamma$)の反応率は、試料量と生成された$^{238}$Npからのガンマ線の収量から求めた。$^{237}$Npの反応率を熱中性子束で割り込むことで、熱中性子捕獲断面積を導出する。
- ID情報
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- ISSN : 2434-947X