講演・口頭発表等

高強度中性子ビームを用いた核データ測定のための中性子検出器の開発

日本原子力学会2021年春の年会
  • 中野 秀仁*
  • ,
  • 片渕 竜也*
  • ,
  • Rovira Leveroni G.
  • ,
  • 児玉 有*
  • ,
  • 寺田 和司*
  • ,
  • 木村 敦
  • ,
  • 中村 詔司
  • ,
  • 遠藤 駿典

開催年月日
2021年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東京(online)
国・地域
日本

大強度陽子加速器施設(J-PARC)での中性子核データ測定研究における、入射中性子数計測のために中性子モニターが必要とされている。核破砕中性子源による高強度の中性子ビームを常時モニターするために、高検出率環境下で安定動作可能な中性子検出器を設計、製作した。検出器には、$^6$Li(n,t)$^4$He反応により中性子を検出するために、$^6$LiF薄膜と薄いシート型プラスチックシンチレータ,光電子増倍管の組み合わせを採用した。J-PARCの中性子核反応測定装置(ANNRI)で中性子照射実験を行い、製作した中性子検出器の性能を評価した。中性子エネルギーは飛行時間(TOF)法により決定した。光電子増倍管からの信号はTOF-波高の2次元データとして記録した。本測定では$^6$LiF薄膜を使用し、バックグラウンド測定として$^{nat}$LiF薄膜を使用した。データ解析により、$^6$Li(n,t)$^4$He反応からの放出荷電粒子がピークとして観測できることを確認した。発表では、背景、検出器の設計、性能試験のセットアップ及び結果について報告する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5070526