2018年4月 - 2021年3月
化学療法による味覚障害発症の機序解明及び有効食品のスクリーニングシステムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
我々はこれまでに舌の味覚受容体T1R3遺伝子発現は味覚を反映し化学療法で減少することを報告している。これに対してグルタミン酸付加が効率的であることを見出した。さらにグルタミン酸以外の栄養食品を見つけるために、スクリーニングシステムの構築を目指した。口唇から鰓耙にかけて味蕾細胞を有するメダカを用い、T1R3をノックインしたメダカをCrisper/Cas9システムにより作成した。これによってT1R3発現を可視化し、遺伝子発現の変動が蛍光強度で評価できるようになった。薬剤または食品成分を溶解した水の中でT1R3TGメダカを飼育することで、T1R3遺伝子発現を変動させる成分を複数見出すことができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K11075
- 体系的課題番号 : JP18K11075