2015年4月
全身麻酔導入後に肺塞栓症に類似した呼吸循環動態を呈した口腔外科全身麻酔症例
日本歯科麻酔学会雑誌
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- 巻
- 43
- 号
- 2
- 開始ページ
- 244
- 終了ページ
- 246
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本歯科麻酔学会
60歳男。全身麻酔下にて抜歯及び嚢胞摘出術を行った。手術開始後、SpO2が徐々に低下し、急激な血圧低下、徐脈、ETCO2の低下が認められた。エフェドリン静注を行ったところ、バイタルサインは安定した。急性肺塞栓症(PE)を疑って手術は中止し、救急外来に搬送した。血液検査では血栓、心不全、薬剤によるアレルギーは全て否定的であった本人の希望でさらなる精査は行われず確定診断に至らなかったが、エフェドリンにより閉塞状況が改善されたと考えられ一過性のPEを最も疑った。全身麻酔から48日後に局所麻酔で抜歯・嚢胞摘出術を行ったが問題はなかった。
- ID情報
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- ISSN : 0386-5835
- 医中誌Web ID : 2015281743