基本情報

所属
東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻 准教授
(兼任)大学総合教育研究センター 准教授
学位
博士(工学)(2013年12月 東京大学)

連絡先
rikup.t.u-tokyo.ac.jp
J-GLOBAL ID
200901006002522868
researchmap会員ID
1000256153

■都市の潜在「知」
都市には多様な「知」が潜在している。時間に育まれてきた「知」である。日々の生活に溶け込んでいるもの、使い慣れた空間に組み込まれているもの、「知」は様々な形・状態で存在している。既に顕在化し都市生活の基礎として共有されている「知」も多いが、意識的に認知されることなく、未だに潜在しているものが多いのも事実である。あまりにも自然に受け入れられているが故に、意識されず潜在している。
潜在している「知」を顕在化させ、共有化させることで、自らが生活する都市に自信と誇りを持つことができる。日々の生活や街角の風景が、都市の誇りとして再認識される。この自信と誇りが都市を持続的に機能させる。潜在している「知」を顕在化させるには「普段の生活」「いつもの景色」を意識的に見なければならない。見出した「知」を表現し、伝え、共有化しなければならない。潜在する「知」を顕在化・共有化する技術を確立しなければならないのである。
いまやスマートフォンをはじめ様々な高度なICT機器を人々は手に入れてきた。これらが当たり前となった時代の都市計画・まちづくりは「知」とどのように対峙できるだろうか。

■まちづくりDX
まちづくりDXの事例としてスマートシティや Project PLATEAU が挙げられるだろう。しかし、まちづくりには地域資源の活用、身近な居住環境改善、主体形成なども含まれる。本来の「まちづくりDX」は、これら多様な情報・データ活用、換言すると都市の潜在「知」顕在化・共有化するプロセスのデジタル・トランスフォーメイションも含むべきだろう。

■コミュニティ・デジタルアーカイブ
まちづくりを担うコミュニティ=市民が参照するコミュニティのアーカイブ。情報の収集・蓄積・活用が有機的に相互連携した全体のデザイン(アーカイビング)として考えていく必要がある。このアーカイビングを支えるのがまちづくりDXである。

■都市に存在する多様な情報の認知・収集・蓄積・可視化・共有・活用
デジタルストーリーテリングを用いるなどにより、より深い人の街への関わりを聞き出すワークショップや、空間の最小単位として「街路」を設定しての空間の物理的・社会的環境の把握の手法の開発により都市に存在する多様な情報を認知・収集・蓄積・可視化・共有・活用していくことも重要な研究課題となっている。

■まちづくりワークショップのICT化
様々な地域情報を収集・蓄積・共有するまちづくりワークショップ。また蓄積された地域情報を自動言語処理等を用いて自動的にグルーピングするなどの手法も開発・実践されている。それらの初期的な取り組みはインターネット地図型情報交流システム「カキコまっぷ」にも見られる。まちづくりワークショップのICT化もまちづくりDXの1つの柱となる。

■実践プロジェクト

-カキコまっぷプロジェクト
カキコまっぷプロジェクトはインターネット上に地図が登場した初期に都市の潜在「知」を共有するICTツールとして開発・実践してきました。地図の上に様々な情報を皆で書き込み、皆で分かちあおうという、書き込み地図型の掲示板です。全国各地で活用され一定の成果をあげその役割は終えました。しかし、まだ地図上で気軽に情報を教共有する方法は一般的ではないかもしれません。

-あなたの名所ものがたり
「あなたの名所ものがたり」は、公式に記録された地域の歴史ではなく、その地域に住む・関わる方々が重ねてきた地域の歴史を描き出し共有するための新しい試みのワークショップです。さまざまな場所の個人の思い出からその魅力を再発見・創出していきます。

-メタ観光 (一社)メタ観光推進機構HP
メタ観光は、地域の魅力や文化資源の多様な見えない価値(アニメ聖地、インスタ映え、微地形、個人の思い出など、これまで観光資源として捉えられてこなかったものも含む)を多層レイヤーのオンライン地図に可視化して楽しむ新しい観光のことです。まちの潜在知を楽しむ観光と言えるでしょう。

-Storyplacers
Storyplacing project was organized by Finnish and Japanese researchers. We are interested in everyday stories that has a link to place - the local, the physical - and how technologies and cultural activities could support the stories to be expressed and shared in the communities. The project also aims to build a new transdisciplinary approach combining media and communication research, urban planning, participatory design and action research. In particular, Digital Storytelling(DST), Expanded Participatory Design(EPD) and PPGIS(Public participation Geographic Information System) are tied together and explored as the methodology.

【博士論文】 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 2013年12月
『インターネット地図型情報交流システムの開発と実践』
【修士論文】 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 1997年度修士論文(1998年3月)
『都道府県レベルでの都市情報の収集・整備および活用の現状と将来への展望・提案 -都市計画基礎調査と都市情報システムの視点から-』
【卒業論文】 東京大学工学部都市工学科都市計画コース 1995年度卒業論文(1996年3月)
『居住者像・住民意識の特性から住民参加の方法を考える』


学歴

  3

論文

  106

MISC

  4

書籍等出版物

  8

講演・口頭発表等

  2

担当経験のある科目(授業)

  5

共同研究・競争的資金等の研究課題

  15