共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年8月 - 2023年3月

同一体力レベルの男女における運動時熱放散能力の比較ー性差と個人差の明確化ー

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

課題番号
21K21274
体系的課題番号
JP21K21274
配分額
(総額)
3,120,000円
(直接経費)
2,400,000円
(間接経費)
720,000円

本研究では、同一体力レベルの男女を対象に①代謝性熱産生量を統一した運動時の体温調節機能を男女で比較することおよび②熱放散能力の依存要因が異なる3つの環境下で運動時および運動後の熱放散能力を男女で比較することとした。本研究の大きな特色は、体温調節機能に関する「性差」を明らかにすることで、女性の特異的な応答を調査し、スポーツ科学に未だエビデンスの少ない女性に向けて貴重な知見を増大することである。また、本研究で得られた研究成果は、より多くの人に向けた熱中症対策の最適化を導くための重要なエビデンスとなり得る。さらに、体力レベルと運動強度の双方を統一した運動での比較は、男女差が生じる体力レベルによる「個人差」を排除するため、これまでにない新たな着眼点から「性差」を検討することができると考えた。
成人男女15名ずつ①最大酸素摂取量が48~52ml/min/kgの者②熱中症の既往歴がない者③正常月経の者(女性のみ)の条件を満たす者を対象とする。事前測定にて最大酸素摂取量を行った後、1週間以上空けて、①高温低湿環境試行(発汗による熱放散);35℃40%RH②常温環境試行(皮膚血流による熱放散);20℃50%RH③高温多湿環境試行(熱放散が難しい);35℃70%RHの3試行を無作為化交差試験にて行う。
本研究では3つの異なる環境下で調査することと、運動後回復期まで調査することにより、男女の熱放散能力が何に依存することで「性差」生じるのかを明らかにすることができると仮説を立てた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K21274
ID情報
  • 課題番号 : 21K21274
  • 体系的課題番号 : JP21K21274