Works(作品等)

2018年11月3日 - 2019年1月27日

平成30年度第3回企画展示「明治の戦争と横浜―伝わる情報、支える地域―」

  • 横浜開港資料館(担当:吉田 律人)

今から150年前に始まった明治時代は、日本が試行錯誤を重ねながら近代国家へと生まれ変わっていった時代だった。それと同時に日本の国内外で武力と武力が衝突する戦争の時代でもあった。戊辰戦争によって江戸幕府を倒した明治政府は、国内の安定を図りつつ、東アジアに進出する欧米勢力に対抗するため、近代的な軍隊を整備していく。1873年1月、政府は徴兵制度を導入、江戸時代の武力であった士族の存在を否定するとともに、次第に兵役を国民の義務とした。そうしたなか、現在の横浜市域に住む人びとも軍隊とかかわり、また、戦争に動員されていった。本展示では、情報の伝達に注目しつつ、明治期の横浜と軍隊、特に陸軍を中心に、西南戦争や日清戦争、日露戦争と地域社会との関係を紹介した。