共同研究・競争的資金等の研究課題

2010年 - 2012年

炎症制御蛋白による全身性自己免疫疾患の病態解析と新規治療への展開

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
22390201
体系的課題番号
JP22390201
配分額
(総額)
18,720,000円
(直接経費)
14,400,000円
(間接経費)
4,320,000円

本研究は、以前に見出した関節リウマチ(RA)の自己抗体である抗カルパスタチン抗体と抗 FRP 抗体の対応抗原がいずれも関節炎抑制作用を示したことから、これらの自己抗体が RA の発症と増悪に関与する病原性自己抗体ではないかと考え、これら自己抗原および自己抗体の制御によって関節炎を治療できる可能性を追求した。カルパイン(カルシウム依存性中性プロテアーゼ)の特異的インヒビターであるカルパスタチンは線維芽細胞の IL-6 産生を抑制するだけでなく、T 細胞分化にも影響することが判明し、特に Th17 細胞分化・活性化を強く制御した。フォリスタチン関連蛋白(FRP)はヒトとマウスで炎症の制御に関して異なる働きを有する可能性が示唆されていたが、 CD14-TLR4 シグナルを介する作用により自然免疫系で炎症を惹起することが示された。これらの炎症制御蛋白の解析により関節炎病態の理解と新たな治療法開発の可能性が示唆される。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-22390201/22390201seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-22390201
ID情報
  • 課題番号 : 22390201
  • 体系的課題番号 : JP22390201