2017年4月 - 2020年3月
大規模アンサンブル実験による渇水リスクの気候変動予測と不確実性の定量化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
大規模アンサンブルデータセットd4PDFを利用し,全国の複数のダム流域を対象に渇水リスクの気候変動影響評価を行い,自然変動に起因する不確実性を分析した.影響評価では,代かき期と出穂期の10年確率渇水流量および年最大日流量から算出した10年確率日流量を水文指標とし,9,000通り(現在気候100メンバー×将来気候90メンバー)の変化率(将来気候下の水文指標/現在気候下の水文指標)を計算することで,その分布を吟味した.その結果,積雪地帯の代かき期を除いて変化率は大きくばらつき,地域によっては減少傾向と増加傾向が混在することが示され,極端現象において自然変動による不確実性が無視できないことを示した.
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- 課題番号 : 17K08004
- 体系的課題番号 : JP17K08004