共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2015年3月

統合失調症の発症機序におけるプロスタグランジンE2の関与

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
24590219
体系的課題番号
JP24590219
配分額
(総額)
5,330,000円
(直接経費)
4,100,000円
(間接経費)
1,230,000円

統合失調症の発症要因(周産期ウイルス感染、出産時低酸素脳症や育児放棄)の共通因子として、プロスタグランジンE2(PGE2)が関与するどうか検討した。発症要因を模したモデルマウスの脳内PGE2量は増加していた。周産期ウイルス感染モデルマウスに認められる統合失調症様の認知・情動行動障害にEP1受容体が関与していた。新生仔期PGE2暴露は、神経発達障害に伴う成体期ドパミン神経機能低下や認知行動障害を惹起させ、乱用薬物に対して脆弱性を示した。一方、統合失調症の発症・病態にPGE2関連遺伝子の関連性は認められなかった。PGE2は統合失調症の環境要因の共通因子および、発症脆弱性に関わることが示唆された。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-24590219/24590219seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24590219
ID情報
  • 課題番号 : 24590219
  • 体系的課題番号 : JP24590219