2013年1月
異なる土壌水分条件における放牧牛の踏圧がフェストロリウム(×Festulolium Braunii)草地の植生に与える影響
日本草地学会誌
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回数 : 195
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- 巻
- 58
- 号
- 4
- 開始ページ
- 256
- 終了ページ
- 259
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14941/grass.58.256
- 出版者・発行元
- 日本草地学会
近年,中山間地域の過疎化,農業従事者の高齢化,ならびに米の生産調整政策といった理由から全国的に耕作放棄水田の増加が問題となっている。一方,わが国の畜産においてはTDNベースで現在25%の飼料自給率を,いかに向上させるかが重要な課題となっている。このような背景から耕作放棄水田の解消と飼料自給率向上を目的に,耕作放棄水田を放牧に利用する「水田放牧」が多くの地域で普及しつつある(梨木ら2008;山本2009)。水田放牧は,電気牧柵および水飲み場を設置し,牛を放牧に馴致すれば既存植生の野草を飼料として利用して行うことができる(山本2009)。ただし,野草だけで放牧を継続して行うと,牧養力が次第に低下する場合もある(小山ら2004)。そのような場合に放牧を継続するためには,牧草を導入して牧養力を向上させる必要がある(進藤・手島2006)。しかしながら,耕作放棄水田の多くは一般的な牧草地とは異なり,排水条件が悪く,土壌水分が高いため,これまで開発されてきた牧草地の造成管理技術を適用できない(山本ら2008)。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14941/grass.58.256
- ISSN : 0447-5933
- CiNii Articles ID : 110009586189
- CiNii Books ID : AN00194108