2021年4月 - 2024年3月
トノサマバッタのフンに含まれる産卵抑制成分の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
トノサマバッタのフンに含まれる産卵抑制成分の特性を探るために、食草が異なる本種由来のフンを準備し、産卵抑制試験に供試した。その結果、調べた5種類のフン全てにおいて本活性が認められた。そこでそれぞれのフンについて分画し、産卵抑制の活性が認められる画分について特徴的な成分を解析したところ、いくつかの共通する成分が認められた。また、産卵抑制活性がない画分との比較により、いくつか候補となる活性成分が絞られた。今後、成分の同定および産卵抑制能について検証を重ねる。
また、本活性が屋外のバッタの産卵抑制を誘導するか検証するために、野外環境でバッタに産卵させるための巨大なケージを作った。次年度は、このケージの中で野外産卵抑制試験を実施する。
バッタのフン抽出液が産卵抑制を示すのは、バッタに対してだけなのか検証するために、チョウ目や甲虫目の昆虫でも産卵抑制試験の確立を試みた。その結果、供試した昆虫でも産卵を忌避する傾向が観察された。さらに追試が必要である。
先行研究では、バッタのフン抽出液がサバクトビバッタの胚発生を阻害することが示された。同様の効果が他の昆虫でも観察されるか検証するために、いくつかの昆虫種の卵をバッタフン抽出液で処理した。その結果、昆虫種によって効果の有無が異なった。また、上述した食草が異なるバッタのフンそれぞれを供試したところ、フンの種類によって効果の有無が異なった。さらに追試する必要があるが、産卵抑制成分と胚発生抑制(殺卵)成分は異なる化合物であることを示唆する結果となった。
また、本活性が屋外のバッタの産卵抑制を誘導するか検証するために、野外環境でバッタに産卵させるための巨大なケージを作った。次年度は、このケージの中で野外産卵抑制試験を実施する。
バッタのフン抽出液が産卵抑制を示すのは、バッタに対してだけなのか検証するために、チョウ目や甲虫目の昆虫でも産卵抑制試験の確立を試みた。その結果、供試した昆虫でも産卵を忌避する傾向が観察された。さらに追試が必要である。
先行研究では、バッタのフン抽出液がサバクトビバッタの胚発生を阻害することが示された。同様の効果が他の昆虫でも観察されるか検証するために、いくつかの昆虫種の卵をバッタフン抽出液で処理した。その結果、昆虫種によって効果の有無が異なった。また、上述した食草が異なるバッタのフンそれぞれを供試したところ、フンの種類によって効果の有無が異なった。さらに追試する必要があるが、産卵抑制成分と胚発生抑制(殺卵)成分は異なる化合物であることを示唆する結果となった。
- ID情報
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- 課題番号 : 21H02201
- 体系的課題番号 : JP21H02201