MISC

2017年

グリーンランド南東コアに保存された過去60年間の硝酸窒素同位体組成の変動

日本地球化学会年会要旨集
  • 鶴田 明日香
  • ,
  • 服部 祥平
  • ,
  • 飯塚 芳徳
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  • 藤田 耕史
  • ,
  • 植村 立
  • ,
  • 的場 澄人
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  • 吉田 尚弘

64
開始ページ
19
終了ページ
19
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.14862/geochemproc.64.0_19
出版者・発行元
一般社団法人日本地球化学会

<p> 大気中に放出された窒素酸化物(NOx = NO、NO2)は大気酸化剤との反応によって硝酸(NO3-)に変換される。産業革命以降の人間活動の増大に伴い大気中に放出されるNOx濃度は上昇したが、1970年以降に北米やヨーロッパでNOxの排出は抑制され、大気NOxの濃度は減少した。しかし、アイスコア中のNO3-濃度の変動とNOx放出量の増減は必ずしも一致していない。 NO3-の安定同位体組成はNOxの窒素起源情報を保存しているため、過去のNOx動態の復元に有効であると期待されてきた。しかし、NO3-は紫外線による光分解の影響を受けやすいため、涵養量の低い地点では沈着後に光分解に伴う同位体分別によってその同位体組成が変化してしまうことが指摘されている。そこで本研究では、涵養量の高いグリーンランド南東ドームにおいて掘削されたアイスコア試料を用い、沈着後の光分解の影響を受けていないNO3-の窒素同位体組成を分析し、過去60年間のNOx動態の復元を試みた。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14862/geochemproc.64.0_19
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205738147072?lang=ja
ID情報
  • DOI : 10.14862/geochemproc.64.0_19
  • CiNii Articles ID : 130006198622
  • CiNii Research ID : 1390001205738147072

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