2021年
石筍の流体包有物分析による最終退氷期における沖縄地域の気温上昇の定量的な復元
日本地球化学会年会要旨集
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- 巻
- 68
- 号
- 開始ページ
- 55
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14862/geochemproc.68.0_55
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本地球化学会
東アジア地域においては、最終退氷期の温暖化の開始タイミング及び気温変動の大きさについて統一的な見解は得られていない。石筍は正確な年代測定ができる点で重要な陸域の古気候アーカイブである。一方で、石筍の炭酸カルシムの酸素同位体比は、滴下水と温度の2つの要因に影響されるために定量的な解釈が困難である。本研究では、東アジア地域の最終退氷期における温暖化のタイミングと気候変動を定量的に復元するため、南大東島で採取された石筍の流体包有物の水の酸素・水素同位体比分析を行った。また、独立した手法により気温復元の妥当性を検証するため、炭酸カルシウムの二重置換同位体比を用いたClumped isotope の分析を行った。本発表では、Heinrich stadial 1 (H1)からBølling-Allerød(BA)期への温度変化とタイミングについて議論する。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14862/geochemproc.68.0_55
- CiNii Articles ID : 130008129778
- CiNii Research ID : 1390008918665616256