2014年4月 - 2017年3月
連合国のアジア戦後処理に関する宗教学的研究:海外アーカイヴ調査による再検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
太平洋戦争での敗戦、連合国による日本占領改革とアジアの戦後処理の過程と現状について、宗教学・社会学の専門家による共同研究である。日本及び海外(米、英、韓、露、蘭、インドネシア)の関係公文書を調査し、天皇制や日本宗教に対する連合国間の大きな方針の相違を確認し、GHQによる占領政策の困難や混乱の要因を解明した。戦後処理では、激戦地であった沖縄諸島と奄美・本土での戦争体験や戦後復興の相違と多様性が明らかになり、また戦没兵士の遺骨収集における太平洋諸島と沖縄などでの差異と課題、豪州の日本人兵士墓地の存在など忘却されていた歴史・人々を再発見できた。この戦後処理が今日の諸ナショナリズムの素因と言えよう。
- ID情報
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- 課題番号 : 26284012
- 体系的課題番号 : JP26284012
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
ソシオロジカ Vol.43(No.1-2) 29-56 2019年3月 筆頭著者
書籍等出版物
1-
専修大学出版局 2022年9月 (ISBN: 9784881253731)
講演・口頭発表等
1-
日本宗教学会第80回学術大会 2021年9月8日