共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

IGF-1とビタミンDによる加齢性嗅覚障害に対する臨床応用への基礎的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K09841
体系的課題番号
JP19K09841
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

C57BL/6マウスにVitD,rhIGF-1投与の上、加齢モデルを作成した。加齢コントロール群,加齢VitD投与群,加齢rhIGF-1投与群,加齢rhIGF-1+VitD投与群の4群とし、これらの動物モデルと若齢コントロール群において、骨髄・胸腺・脾臓を摘出し、各臓器の細胞数、構成細胞をフローサイトメトリーで解析した.
骨髄においては,老齢群では若齢群に比較し、B細胞が減少、好中球が増加していた.胸腺では,老齢群では若齢群に比較し、胸腺が著明に萎縮し、細胞数も少なかった.脾臓では、老齢群では若齢群に比較し、好中球が増加しており、骨髄造血の影響と考えられた.
ヒトIGF1をマウスに複数回腹腔内投与することで、抗ヒトIGF1免疫応答が起きる可能性が考えられたが、rhIGF1単独およびVitD併用投与群において、脾臓重量やエフェクター・メモリー型T細胞の増加といった過剰な免疫応答を示唆するような結果を認めなかった.
4群のモデルマウス嗅神経上皮及び嗅球におけるRT-PCR解析で、加齢rhIGF-1投与群,加齢rhIGF-1+VitD投与群ではIl6やTnfの発現低下を認めたものの、VitD投与群は全身性炎症のバイオマーカーに大きな影響を認めなかった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K09841
ID情報
  • 課題番号 : 19K09841
  • 体系的課題番号 : JP19K09841