2021年4月 - 2024年3月
bimagrumabによる声帯筋再生とアンチエイジング効果の検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
現在までのところ、声帯麻痺や加齢により萎縮した甲状披裂筋を再生させる確立された治療法は存在しない。近年アクチビンタイプ2受容体経路を抑制することで、骨格筋同化作用を促進し、骨格筋の肥大を誘導できることが報告されている。ビマグルマブは、アクチビンタイプ2受容体拮抗薬であり、筋線維構成分子のタンパク分解系を抑制し、筋芽細胞の増殖、筋管細胞への分化を促進することで、強力な筋肥大効果をもたらすといわれ、その結果として身体機能を改善する可能性が示唆されている。我々はこのビマグルマブに着目し、その全身または局所投与による萎縮した甲状披裂筋に対する再生効果について検証した。
今年度は、昨年度に引き続き、声帯麻痺における甲状披裂筋の再生効果の確認のため、全身投与ではなく、局所投与の実験をおこなった。オスのSprague-Dawleyラットに麻酔薬の腹腔内投与により全身麻酔をかけ、頸部外切開により左反回神経を切断、断端の結紮を行い、声帯麻痺モデルを作成した。ビマグルマブを1μg/kgまたは10μg/kgの濃度に調整し、切断後1か月経過後に内視鏡下に麻痺した声帯に経口的に注射し、筋の再生効果を検証した。投与後1日目、7日目、14日目、28日目、56日目にて喉頭組織を採取した。現在冠状断切片を作成中である。今後断面積の検証とその機序を検討していく。また、老齢ラットも現在作成中であり、老化により萎縮した声帯筋に対する効果についても検証していく。
今年度は、昨年度に引き続き、声帯麻痺における甲状披裂筋の再生効果の確認のため、全身投与ではなく、局所投与の実験をおこなった。オスのSprague-Dawleyラットに麻酔薬の腹腔内投与により全身麻酔をかけ、頸部外切開により左反回神経を切断、断端の結紮を行い、声帯麻痺モデルを作成した。ビマグルマブを1μg/kgまたは10μg/kgの濃度に調整し、切断後1か月経過後に内視鏡下に麻痺した声帯に経口的に注射し、筋の再生効果を検証した。投与後1日目、7日目、14日目、28日目、56日目にて喉頭組織を採取した。現在冠状断切片を作成中である。今後断面積の検証とその機序を検討していく。また、老齢ラットも現在作成中であり、老化により萎縮した声帯筋に対する効果についても検証していく。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K09651
- 体系的課題番号 : JP21K09651