共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年10月 - 2024年3月

デジタルメディア時代の文化と生活様式の比較文化研究と社会学

日本学術振興会  科学研究費助成事業  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化B)

課題番号
19KK0045
体系的課題番号
JP19KK0045
配分額
(総額)
18,200,000円
(直接経費)
14,000,000円
(間接経費)
4,200,000円

本研究の目的は、米国と日本をフィールドとし、近年のデジタルメディアの変容が文化芸術や生活様式(ライフスタイル)にど のような影響を与えているのか、そしてこれから与えるのかを明らかにすることだった。特に以下の三点を明らかにすることを目的としている。 (1)伝統的な文化産業(テレビ、ラジオ、広告、音楽等々)が近年のクリエイティヴ産業(デジタルメディア、インターネッ ト、ソーシャルメディア、知的所有物等々)へと推移することによって、人々と生産と消費の様式、資本主義の形式、はどのように変化したのか (2)身体と空間を中心とする規律=訓練社会から情報やデジタルネットワークを中心とする制御=管理社会への移行において 、個人を取り巻く権力の編成はどのように変化したのか (3)人工知能(AI)に代表されるような創発的なデジタルテクノロジーは、人間と機械の関係や人工物や自然のエコロジー をどのように変えつつあるのか。今年度は、基本的には文献調査を中心としながら、これまでの各研究者のこれまでの研究蓄積を確認するものとなった。その一部はすでに出版物として刊行されている。
本科研のそもそもの趣旨に照らし合わせると、アメリカ、ボストンのMITに一定期間滞在し、共同研究を行うことが重要な要素だった。しかし、その点についてはこの一年間新型コロナウイルス感染拡大のために、大学キャンパスが閉鎖され、移動もままならなかったので残念ながら十分な実績を上げることはできなかった。その代わりに、今日共同研究者であるMITイアン・コンドリー教授を中心にMITと日本側で2ヶ月に1度、合計6回のオンライン研究会を開きつつ、オンラインベースでの研究を行った。また、主としてこれまでに明らかになっていることを今一度整理しつつ、今後2年間の研究の方向性を策定した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19KK0045
ID情報
  • 課題番号 : 19KK0045
  • 体系的課題番号 : JP19KK0045

この研究課題の成果一覧

論文

  2

MISC

  1

社会貢献活動

  1