共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年7月 - 2024年3月

人新世の食の変容と食文化の形成:質と連続性の言説を巡る多世代ソーシャルラーニング

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

課題番号
21K18456
体系的課題番号
JP21K18456
配分額
(総額)
6,240,000円
(直接経費)
4,800,000円
(間接経費)
1,440,000円

急速に実装と普及が進む新たな食と環境のバランス、その相克について世代・国・社会層に関する対話と、倫理までを射程にいれた探索的な研究として、初年度はオンラインにおける活動を中心に実施した。課題の萌芽・実践的な特性から、論文・寄稿に加え、特設のホームページの設置、報道におけるコメント・動画の配信を行ない、世代間、国際的対話に寄与した。具体的には、合計3回(うち2回は国際を含む)のセミナーをハイブリッドを含むオンライン形式で実施した。2021年9月にはオンラインの研究会「人新世と人口減少社会における環境負荷の少ない食についての研究会」を開催し、分子料理を専門とするアイルランドの研究者によるオンラインの講演、意見交換を行った。10月にセミナー「国際ウェビナー:フードテックの世界にテロワールはあり得るのか 自然と人工物がまざる時代 人新世における食文化」を開催、分子料理の教育、ネットワーキングについてアイルランド及び、フランスの研究者がそれぞれオンラインにて講演、意見交換を行った。2022年1月には、ハイブリッドセミナー「人新世における食文化の形成プロセス ファインシンター社のコオロギ焙煎、粉末加工技術から」を開催した。環境保全がどこまで動機となりうるのか、また規格・衛生管理等の基準が遵守されなかった場合の業界全体のリスク等にも踏み込み、学術研究、企業、行政と一般の消費者に関連する情報交換が実現された。産学官交流のセミナーとして動画も公開した。学術的な探究、より深化した研究課題として、フードテックに関する制度、言質の国際比較を実施した。植物、培養を活用した「肉」の表示、あるいは肉そのものの表示の定義や論争について、シンガポール、欧州、北米の国々の法制度、業界のガイドライン、関連企業の情報収集を行なった。成果は、上述のセミナーや学術関連の会議にて結果の一部を発表する予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K18456
ID情報
  • 課題番号 : 21K18456
  • 体系的課題番号 : JP21K18456

この研究課題の成果一覧

論文

  4

MISC

  1

講演・口頭発表等

  6