2016年8月 - 2018年3月
東シナ海南部島嶼地域における新石器文化拡散プロセスの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
本研究では約4,000年前に台湾から南のフィリピン北部や北の宮古・八重山諸島へと伝播したとされる新石器文化の移動を対象としてそのプロセスの比較研究を実施した。その結果、台湾から北と南への文化的な動きとその後の関係が各々異なるプロセスであったことを確認した。特に、物質文化などに台湾との類似性が強く断続的な文化関係を示すフィリピン北部の文化形成プロセスに対し、宮古・八重山諸島でのプロセスは、周辺からの文化的孤立性と島嶼環境特性が強く影響していることを確認しており、これは台湾から南下した新石器文化集団が南太平洋に進出する際に見られた、人類の島嶼環境への文化的適応と共通する現象であると結論付けた。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H07093
- 体系的課題番号 : JP16H07093
この研究課題の成果一覧
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論文
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琉球大学考古学研究室開設30周年 記念論文集 1-12 2024年7月 筆頭著者責任著者
書籍等出版物
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雄山閣 2020年3月25日
講演・口頭発表等
1-
第5回東北大学川内茶会セミナー 2019年7月23日 招待有り