2009年7月
Pittsburgh Sleep Quality Indexを用いた大学生の睡眠問題調査
心身医学
- ,
- 巻
- 49
- 号
- 7
- 開始ページ
- 817
- 終了ページ
- 825
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.15064/jjpm.49.7_817
- 出版者・発行元
- 日本心身医学会
本研究の目的は,Pittsburgh Sleep Quality Index(PSQI)を用いて,大学生の睡眠問題を把握することであった.質問紙に回答した大学生1,323名のうち,有効回答は1,118名(有効回答率84.50%)であり,睡眠薬の服用があった26名(全体の23%)を除外した1,092名を分析対象とした.記述統計量の検討では,大学生の睡眠不足・睡眠覚醒リズムの乱れが示唆された.性別による違いの検討では,女性の睡眠不足傾向・男性の睡眠相後退傾向が示唆された.学年差の検討では,1・2年生と比較して3・4年生における睡眠相の後退が確認された.クラスター分析を行ったところ,大学生の睡眠問題は(1)短時間睡眠・中途覚醒型,(2)長時間睡眠・中途覚醒型,(3)睡眠状態良好型,(4)入眠困難型,(5)短時間睡眠・熟眠型の5類型に分類された.睡眠問題の中でも,入眠困難症状の保有が全体的な睡眠の質の低下に寄与していた.睡眠不足・睡眠覚醒リズムの乱れに関する啓発活動・入眠困難の早期発見・援助が重要である.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.15064/jjpm.49.7_817
- ISSN : 0385-0307
- J-Global ID : 200902211593996266
- CiNii Articles ID : 110007331040
- CiNii Books ID : AN00121636