MISC

査読有り 最終著者
2019年1月

足浴のリラクセーション効果に関する文献レビュー

京都府立医科大学看護学科紀要
  • 大北 沙由利
  • ,
  • 山中 龍也

28
開始ページ
55
終了ページ
60
記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
出版者・発行元
京都府立医科大学医学部看護学科

足浴のリラクセーション効果について、リラクセーション効果を適切に評価できる指標、リラクセーション効果が期待できる実践方法を検討することを目的に文献検索を行った。検索結果から抽出した10件文献を中心に足浴方法(湯温、浸漬時間、水深、体位)、リラクセーション効果の評価方法について検討した。結果、10文献ともに足浴によりリラクセーション効果が得られた。リラクセーション効果の評価については、生理的指標として副交感神経活動、脈拍数による客観的評価も必要ではあるが、何より足浴を受けた人がどのような気分・感情の変化を示すのかを評価する主観的評価、目的に応じた心理尺度による評価を行うことが重要であると判断できた。足浴方法では温浴単独より、マッサージなど他の技術の併用により、その効果が高まることが示唆された。しかし、技術的、物理面から臨床での再現性は低いのではないかと考えられた。温浴単独でもリラクセーション効果は得られる結果から、臨床実践での足浴方法は湯温38〜41℃、水深15cm程度、浸漬時間10分以上ではないかと推測された。しかし文献対象者の大半が健常若年成人であり、有病者である患者で同様の結果が得られるかは判断できない。あらゆる疾患を持つ患者に対し検証を行っていくことが課題である。(著者抄録)

リンク情報
共同研究・競争的資金等の研究課題
がん患者の自律神経機能解析を基盤としたケアプログラムの開発
共同研究・競争的資金等の研究課題
がん患者のR-R間隔心拍変動による自律神経機能解析からのケアプログラムの開発
Jamas Url
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&doc_id=20190315380008&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F120006585718&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_3.gif
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https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&doc_id=20190315380008&url=http%3A%2F%2Fid.nii.ac.jp%2F1327%2F00002198%2F&type=%8B%9E%93s%95%7B%97%A7%88%E3%89%C8%91%E5%8Aw%81F%8B%9E%93s%95%7B%97%A7%88%E3%89%C8%91%E5%8Aw%83%8A%83%7C%83W%83g%83%8A_%8Bk%88%E4&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F80238_3.gif
ID情報
  • ISSN : 1348-5962
  • 医中誌Web ID : 2019228373

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