共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2021年3月

脳リンパ腫のゲノム解析成果を基盤とした分子標的創薬・バイオマーカー研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
16H05441
体系的課題番号
JP16H05441
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
17,290,000円
(直接経費)
13,300,000円
(間接経費)
3,990,000円
資金種別
競争的資金

中枢神経系原発悪性リンパ腫の腫瘍組織90例のエクソーム解析と30例トランスクリプトーム解析から、遺伝子変異のLandscapeを明らかにした。変異遺伝子、トランスクリプトームの各プロファイルと患者生存期間および治療反応性との相関の検討から、バイオマーカー、新規の分子標的薬開発のための標的分子の探索を進めている。中枢神経系原発悪性リンパ腫の腫瘍組織の免疫関連遺伝子の遺伝子発現解析から予後と相関を示す免疫チェックポイント分子の同定を進めている。また、腫瘍組織のmiRNA発現プロファイル解析から予後と相関する分子の同定も進めている。さらに、腫瘍組織の免疫関連遺伝子のmiRNAから予後と相関を示す免疫関連miRNAの解析も進めている。
脳リンパ腫細胞株HKBML, TKを用いて、MTX耐性細胞株の樹立を行い、新規の分子標的薬によるMTX耐性細胞の増殖阻害効果等の解析を進めている。MTX耐性細胞株のメタボローム解析、qPCR解析等から耐性の軸となるシグナル伝達経路を同定しつつある。MTX耐性細胞株の分子標的薬によるシグナル阻害による増殖阻害効果を検証している。また、脳リンパ腫細胞株のMTX耐性および非耐性株を用いた、in vivoのモデルを用いて耐性化の機序を確認しつつMTX耐性を克服する治療法の開発を目指した研究を進めている。
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今後は、エピゲノム解析を視野に研究を進める。
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中枢神経系原発悪性リンパ腫は組織サンプルの収集の困難さから、我々のようなゲノム解析を基盤とした研究を行っている施設は国際的にも少なく、研究の新規制・独自性が期待できる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16H05441
ID情報
  • 課題番号 : 16H05441
  • 体系的課題番号 : JP16H05441

この研究課題の成果一覧

論文

  11

MISC

  7

講演・口頭発表等

  13

Works(作品等)

  2

メディア報道

  1