講演・口頭発表等

1995年

脳卒中による片麻痺のある高齢患者の仰臥位、側臥位および座位における体圧分布の検討

岡山県立大学保健福祉学部紀要
  • 渡辺 文子
  • ,
  • 掛本 知里
  • ,
  • 矢部 弘子

記述言語
日本語
会議種別

脳卒中による片麻痺のある高齢患者の褥瘡予防は臨床看護において依然として課題である。褥瘡の原因の一つである圧迫については体位による圧迫部位、圧の変化等、既に一定の知見を得ている。しかし、その多くは健常人を対象として行われたものである。今回非侵襲的な体圧測定器具を用いて、12名の片麻痺のある高齢患者の協力を得て、仰臥位、側臥位、車椅子上の坐位における体圧分布を測定した。その結果、仰臥位と坐位では右片麻痺のものは右側麻痺側に負荷がかかる傾向があり、左片麻痺のものは右側健側に負荷がかかる傾向が認められた。左片麻痺は右脳損傷者が多いことから左側視空間失認、体軸の傾斜等の症状の影響が考えられた。

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URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009424201