2012年4月 - 2016年3月
先住民族の労働・生活・意識の変容と政策課題に関する実証的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
かつてアイヌの人々への差別は激しかった。とくに学校での差別が多く、差別を嫌い上級の学校へ進学せず条件の悪い職に就く傾向が強かった。その結果、個人所得が低くなり、結婚して子どもが生まれると、世帯所得の低さが子どもの進学にマイナスの影響を与えていた。そのため、アイヌの人々は経済支援や教育支援に対して強い要望をもっている。しかし、一般の住民は差別を解消したり、アイヌ文化を振興したりすることに対しては積極的に支持するものの、アイヌの人々だけを対象にした経済支援や教育支援については否定的であった。今後のアイヌ政策はアイヌの人々と一般の住民の間にある意識のずれを考慮に入れる必要があることがわかった。
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- 課題番号 : 24243055
- 体系的番号 : JP24243055
この研究課題の成果一覧
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書籍等出版物
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東信堂 2018年4月5日 (ISBN: 4798914576)
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東信堂 2018年4月5日 (ISBN: 4798914568)

