論文

査読有り
2021年4月

医療情報銀行を中心とするPersonal Health Recordのアーキテクチャとその試行

医療情報学
  • 松村 泰志
  • ,
  • 武田 理宏
  • ,
  • 真鍋 史朗
  • ,
  • 小西 正三
  • ,
  • 宮内 恒
  • ,
  • 坂田 健太郎
  • ,
  • 杉下 滉紀
  • ,
  • 東 博暢
  • ,
  • 五味 健太郎
  • ,
  • 片岡 宏輔
  • ,
  • 高石 友博
  • ,
  • 高木 かなえ
  • ,
  • 山内 玲

41
1
開始ページ
17
終了ページ
28
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本医療情報学会

医療記録は,医療施設で管理すると,一人の患者の1つの疾患に関する記録であっても分断されることになる.この問題を解決するためには,Personal Health Record(PHR)の構築が望ましい.PHRを運用するためには,クラウド上に強力なセンター機能が必要となり,大きな費用負担が生じるが,民間事業者がこれを担う場合に,そのビジネスモデルが課題となる.そこで,個人の信託を受けて個人の医療情報を預かり,データの活用を促す医療情報銀行を中心とするPHRのアーキテクチャを検討した.医療データの利用について,医療での利用(一次利用),医療以外のヘルスサービス利用,研究等での二次活用に分類し,それぞれに適切な利用を促し,受益者から支払いを受けるモデルを考案した.阪大病院にて産科の患者を対象としてPHRサービスを試行したところ,患者からは好評であった.この経験を踏まえながら,本事業の展開を目指している.(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0289-8055
  • 医中誌Web ID : 2021214780

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