論文

2014年2月

要介護高齢者における、抑うつと痛みの心理的要素との関連

老年精神医学雑誌
  • 谷川 大地
  • ,
  • 三栖 翔吾
  • ,
  • 澤 龍一
  • ,
  • 中窪 翔
  • ,
  • 堤本 広大
  • ,
  • 土井 剛彦
  • ,
  • 小野 玲

25
2
開始ページ
177
終了ページ
184
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)ワールドプランニング

週に1回以上デイサービス施設を利用している地域在住の要介護高齢者65人(男性18人、平均年齢84.0±6.8歳)を対象に、痛みの有無、およびその痛みの程度や痛みの心理的要素が抑うつと関連しているのかどうかを検討した。痛みのある群は36人、痛みのない群は29人であり、抑うつの度合いを評価するGDSは痛みのある群のほうが有意に高かった(平均得点6.3±3.2vs.4.1±3.6、ρ=0.01)。また痛みのある群においてGDSを従属変数、痛みの程度および痛みに対する破局化思考、痛みに対する自己効力感を評価するNRS、PCS、PSEQ、また年齢、性別、歩行速度、MMSEを独立変数とした重回帰分析では、PSEQが有意であった(β=-0.435、ρ=0.03)。以上から要介護高齢者の抑うつを検討する際には、痛みの存在を考慮し、痛みの程度よりも痛みに対する自己効力感に焦点をあてることがより望ましいと示唆された。(著者抄録)

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