論文

2021年10月

リハビリテーション栄養における栄養・体重のゴール設定:日本リハビリテーション栄養学会によるポジションペーパー

日本リハビリテーション栄養学会誌
  • 若林秀隆
  • ,
  • 吉村芳弘
  • ,
  • 前田圭介
  • ,
  • 藤原大
  • ,
  • 西岡心大
  • ,
  • 永野彩乃

5
2
開始ページ
235
終了ページ
243
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
(一社)日本リハビリテーション栄養学会

リハビリテーション(以下リハ)栄養で最も重要な栄養のゴールは、生活機能やQOLである。しかし、生活機能やQOLをより高めるために体重のゴールを設定することは有用である。本稿では体重のゴール設定について学会として立場を明らかにする。体重のゴールはSMART、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Realistic/Relevant(現実的で重要・切実)、Timed(時間を明記)に設定すべきである。体重を1kg増加、減少させるエネルギー蓄積量(欠損量)の目安は7,500kcalである。つまり、栄養のゴールを1ヵ月に1kg体重増加と設定した場合、1日のエネルギー蓄積量は約250kcalと計算できる。リハのゴール設定、身体活動や運動療法の内容や量と質、全身状態や本人の意向とのすり合わせが、栄養のゴール設定には必要である。体重のゴール設定はリハのゴール設定よりばらつきが大きく、リハ栄養モニタリングで達成度を確認することが重要である。(著者抄録)

ID情報
  • ISBN : 9784263265291
  • 医中誌Web ID : VA28210018

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